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零細生業パパママ経営のコーヒー豆自家焙煎店のディスカウントサービス

自家焙煎コーヒー豆を買い求める消費者は、自家焙煎コーヒー豆という商品に支払っても良いと考えている価格イメージを持っているのだと思います。

そして、その価格イメージは、売り手が設定している価格と同じであることは稀なことだと思います。 

売り手の設定している価格が、コーヒー消費者が支払ってもよいと考えている価格イメージと同じかそれ以下なら、コーヒー消費者はその自家焙煎コーヒー豆を購入しようと考えるわけですが、それ以上なら、ほとんどのコーヒー消費者は購入するのを控えるはずです。

 

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コーヒー消費者のタイプ

大雑把に、3つのタイプのコーヒー消費者が存在していると思っています。

(1)価格に敏感で、最も安い価格で自家焙煎コーヒー豆を購入したいと考えているコーヒー消費者。

(2)完璧な自家焙煎コーヒー豆を適正価格で手に入れたいと考える、価値を追求しているコーヒー消費者。

(3)最高の自家焙煎コーヒー豆を手に入れるためなら、プレミアム価格で購入しても良いと考えているコーヒー消費者。

 

コーヒー消費者が存在する市場

商売を営む側とすれば、最高の自家焙煎コーヒー豆を提供するだけで、その自家焙煎コーヒー豆をプレミアム価格で購入してくれるコーヒー消費者が、一番儲けさせてくれるお客様です。しかし、実際には、そのようなタイプのお客さんは稀な存在です。

プレミアム価格を支払ってくれるコーヒー消費者の居る市場は、相当に小さな市場だと思います。ですから、この市場だけをターゲットにコーヒー豆自家焙煎店商売を営むのは、大変難しい事柄だと思っています。

コーヒー消費市場の大半は、(1)価格に敏感なコーヒー消費者の居る市場と(2)適正価格で価値を追求するコーヒー消費者の居る市場で占められていると年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。

 

ディスカウントサービスが存在している理由

自家焙煎コーヒー豆の価格をコーヒー消費者の想定している価格と一致させるのが、最も効果的な値付け方法だと思うのですが、それは、至難の技です。

ですから、『値引きサービス/ディスカウントサービス』が重要なマーケティング手段として存在しているのだと思います。 

年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が細々と営んでいる零細生業パパママ経営のコーヒー豆自家焙煎店は、その昔(1990年代)、ディスカウントサービスを得意とする自家焙煎コーヒー豆小売専門店でした。

それが、2002年(今から20年前)の秋頃から、得意とするディスカウントサービスが全く効果を発揮しなくなってしまいました。

ディスカウントサービスを実施する度に、自分で自分の首を絞めているような感じになってしまったわけです。

 

零細生業パパママ店にはディスカウントサービスは似合わない

それでは商売を続けられないということで、10年ほどの年月を費やして徐々にデイスカウントサービスと縁の無い商売に転換して行って、2010年代の初め頃にはデイスカウントサービスに「さようなら」していました。

年老いた珈琲豆焙煎屋が夫婦2人だけで切り盛りする零細小規模なコーヒー豆自家焙煎店は、ディスカウントサービスと縁のない商売に転換して、10年以上の年月が流れています。

その経験から、零細生業パパママ店規模のコーヒー豆自家焙煎店には、デイスカウントサービスのマーケティング手法は馴染まないと考えています。

ディスカウントサービスというマーケティング手法を採用していれば、何れ商売が成り立たなくなってしまうと思います。

デイスカウントサービスのマーケティング手法が効果を発揮するのは、ある程度の事業規模を持っている珈琲屋さんに限られると考えています。

 

高級ブランドのマーケティング

高級ブランドは、そのブランドイメージを守る必要から、値下げ販売はダブーとしています。

そして、そのマーケティング戦略が、高級ブランドに大きな利益をもたらしています。

しかし、零細生業商売には、高級品(ぜいたく品)は馴染みません。販売している自家焙煎コーヒー豆があまりにも高級品(ぜいたく品)だと、誰も買ってくれません。

販売している自家焙煎コーヒー豆が売れなければ収益を得ることができないので、商売が続けられなくなってしまいます。

 

コーヒー消費者側が感じているイメージ

品質の良い自家焙煎コーヒー豆を、利幅を抑えて、できるだけ低価格で供給しているとコーヒー豆自家焙煎店側が考えていたとしても、コーヒー消費者の側は、その自家焙煎コーヒー豆が何か欠陥を持っているのかもしれないと考えるかもしれません。

あるいは、低価格で高品質の自家焙煎コーヒー豆だと認識して好感を持ってくれるのでは無くて、ただ単に「儲けもの」だと考えるコーヒー消費者が居るかもしれません。

品質の良い自家焙煎コーヒー豆をできるだけ低価格で供給することだけで、全ての消費者が、その商品・サービスに好感を持ってくれるとは限らないと思います。

年老いた珈琲豆焙煎屋は、例え零細生業パパママ商売のコーヒー豆自家焙煎店であっても、ブランドイメージは大事にすべきだと考えています。

 

バーゲンセールは2昔前以上の過去のマーケティング手法

年老いた珈琲豆焙煎屋が夫婦2人だけで営んでいるコーヒー豆自家焙煎店にも少しは存在しているブランドイメージを崩さないためにも、定期的なバーゲンセールや大幅な値引き販売はご法度としています。

定期的にバーゲンセールを実施したり、売れ残り品を大幅値引きするというマーケティング手法ですが、もう過去のマーケティング手法だと考えています。

商品・サービスの定期的な値下げは、その商品・サービスの価値を下げるだけだと思います。

バーゲンセールは、ある程度の規模を持つ事業者には効果があるかもしれませんが、零細生業パパママ規模のコーヒー豆自家焙煎店には不向きなマーケティング手法だと考えています。

 

零細生業パパママ商売は、バーゲンハンターとの相性が良くない

長年に渡って自店の自家焙煎コーヒー豆を継続購入してもらうことで、お客さんから収益を頂戴するのが零細生業パパママ店の商売の在り方だと考えています。

年老いた珈琲豆焙煎屋のこれまでの商売経験から、バーゲンハンター的な継続性の無いコーヒー消費者は、零細生業パパママ商売のコーヒー豆自家焙煎店とは相性の良くないお客さんだと思います。

零細生業パパママ商売は、バーゲンハンターよりも常連のお客さんを大事にする商売だと思います。

 

昔ながらの小規模店舗のディスカウントサービス

零細生業パパママ規模のコーヒー豆自家焙煎店であっても、少しはディスカウントサービスを考慮する必要があると考えています。

しかし、零細生業パパママ規模のコーヒー豆自家焙煎店の小売商売は定価商売が鉄則ですから、お客さんに値引き販売の期待を与えない方法で密かにデイスカウントサービスを実施するべきだと考えています。

ということで、年老いた珈琲豆焙煎屋が連れ合いと2人だけで営んでいるコーヒー豆自家焙煎店は、パパママ商売でなければ不可能な、昔ながらの思い付きディスカウントサービスを、実店舗限定で時々実施しています。

お客さんに買い物を楽しんでもらうために、昔ながらのディスカウントサービスの手法を採用しています。

お客さんと対面して、売りての思い付きで臨機応変に対応するディスカウントサービスだけを実施しています。それほど効果が無いのかもしれませんが。