エカワ珈琲店(https://www.ekawacoffee.jp/)は、30数年の歴史を持っているコーヒー豆自家焙煎店です。
1990年前後の頃(30数年前)は零細生業親子店で、2000年代(20数年前)と2010年代(10数年前)は零細生業パパママ店で、2020年前後の頃からは(数年前くらいから)は零細生業ジジババ店へと進んで行って、2025年の今は完全な零細生業ジジババ店になっています。
エカワ珈琲店は、バッチサイズ(1回で焙煎できるコーヒー豆の最大量)5kgとバッチサイズ1kgの小型業務用コーヒー豆焙煎機を所持していますが、主にバッチサイズ5kgのコーヒー豆焙煎機を使ってコーヒー豆を自家焙煎しています。
そして、自家焙煎したコーヒー豆をエカワ珈琲店の店舗とエカワ珈琲店ショッピングサイト(https://ekawa.ocnk.net/)の通信販売で、少数特定のコーヒー消費者に買ってもらっています。
コーヒー豆焙煎機を所有していて、手作業で少量生産した自家焙煎コーヒー豆を少数特定のコーヒー消費者に直接販売しているわけですから、エカワ珈琲店は、家内制手工業の商売をしているコーヒー豆自家焙煎店だと思っています。
エカワ珈琲店だけでなくて、日本の大半のコーヒー豆自家焙煎店は家内制手工業の商売をしていると思っています。
大手・中堅コーヒー企業は、オートメーション化した工場で大型のコーヒー豆焙煎機を使って効率的にコーヒー豆を大量生産していて、その大量生産した焙煎コーヒー豆を売りさばく流通ルートも確立しています。
大手・中堅コーヒー企業のビジネスは、工場制機械工業のビジネスだと思っています。
工業の歩み(生産様式の変遷)では、家内制手工業と工場制機械工業の間に工場制手工業(マニファクチャー)と問屋制手工業が入ってきます。
ロースターと呼ばれている地域に拠点を持つ中小のコーヒー豆焙煎会社のビジネスは、工場制手工業のビジネスだと勝手に解釈しています。
中小のコーヒー豆焙煎会社は、バッチサイズ10kgから数十kgのコーヒー豆焙煎機でコーヒー豆を焙煎して、大手中堅コーヒー豆焙煎企業よりも短い流通ルート(業務卸ルートと直売ルート)を通じて中量生産した焙煎コーヒー豆を販売しています。
家内制手工業のコーヒー豆自家焙煎店の商売が、工場制機械工業の大手・中堅コーヒー企業のビジネスと競合することも、ロースターの工場制手工業のビジネスと競合することも無いと思っています。
零細生業家族営業のコーヒー豆自家焙煎店なら、毎月300人の個人客に自家焙煎コーヒー豆を買ってもらえば繁盛店ですが、工場制機械工業や工場制手工業のビジネスでは、そのビジネスモデルは通用しません。
家内制手工業の生産性の定義は、工場制機械工業の生産性の定義とは大きく異なっていて、工場制手工業の生産性の定義とも相当に異なっています。
生産性の定義が異なっていれば、商売・ビジネスの対象となるマーケット(ビジネスモデル)も違って来ると思っています。
ひとりひとりの職人が、それぞれの経験・技術・知識の蓄積に依存して手作りで商品を作っていて、その商品を特定少数の個人客に販売するのが家内制手工業の商売だと思っています。
家内制手工業の商売は、毎日・毎日の投資の積み重ね(経験・技術・知識の積み重ね)で安定度が増していく商売だと思っています。
工場制機械工業や工場制手工業のマーケットは飽和状態になっていますが、家内制手工業のマーケットは、まだまだ未開拓のマーケットだと思っています。
そのように思っているので、零細生業のコーヒー豆自家焙煎店の可能性を信じています。
そんなこんなで、零細生業ジジババ商売のコーヒー豆自家焙煎店「エカワ珈琲店」は、その可能性を信じて、「零細生業ジジババ店のマーケティング」を駆使して自家焙煎コーヒー豆小売商売で頑張って行こうと考えている今日この頃です。