年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ | エカワ珈琲店

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2023年4月現在、ニューヨークを中心に急成長している2020年8月創業の喫茶店チェーン、ブランクストリートコーヒー(blank street coffee)

2020年8月、新型コロナウィルスパンデミックの真っ最中、ニューヨーク市のウィリアムズバーグで創業したのが、ブランクストリートコーヒー(blank street coffee)です。

窓売り専門の喫茶店やコンパクトな店舗の喫茶店を展開している喫茶店チェーンで、1号店の開店から僅か2年間でニューヨーク市内に40店舗を展開するまでになった注目の喫茶店チェーンだと報じられています。

 

【参考】下のリンク先ページの記事は、年老いた珈琲豆焙煎屋が連れ合いと二人だけで切り回しているコーヒー豆自家焙煎店「エカワ珈琲店」のテイクアウトコーヒー販売体験記です。今回の記事と何か関係があるのかと問われると、「もちろん、あります」と答えます。

www.ekawacoffee.work

ブランクストリートコーヒーのホームページより引用

 

クイックナビゲーション

 

ブランクストリートコーヒー(blank street coffee)

最近、アメリカでのコーヒー豆自家焙煎店成功物語や喫茶店成功物語を調べていると、コーヒーの移動販売から始まる話がほとんどを占めています。

「blank street coffee」の喫茶店成功物語は、それらの喫茶店成功物語の中でも抜きんでている成功物語なのかもしれません。

ブランクストリートコーヒー(blank street coffee)は、新型コロナウイルスパンデミックの真っ最中の2020年8月、電動コーヒーカートの店(上の写真)をニューヨークのブルックリンのウイリアムズパークにオープン、僅か2年間でニューヨーク市内で40店舗の喫茶店をオープンさせていると報じられています。

2023年4月現在、ボストンやワシントンなどニューヨーク以外のアメリカ合衆国の大都市や、イギリスのロンドンにも出店しています。

 

新しい喫茶店の成功物語

今のアメリカ珈琲事情ですが、コーヒー豆自家焙煎店成功物語=喫茶店成功物語の時代は終わっているのかもしれません。

投資ファンドの会社に勤めていた20代後半の二人の若者が、「学生でも1日に2度は美味しいコーヒーを飲める店」、「地元のコーヒー豆自家焙煎店やパン屋さんで仕入れて地元経済に貢献する店」をコンセプトとして創業した、ほぼテイクアウト専門のコンパクトな喫茶店「ブランクストリートコーヒー(blank street coffee)」が急成長しているわけですから。

2022年に、プライベートエクイティーの投資ファンドから6700万ドルの資金を調達しているので、ブランクストリートコーヒー(blank street coffee)は、株式市場上場を視野に入れて事業展開していると推測しています。

すでに、ブランクストリートコーヒー(blank street coffee)の投資評価額は、2億ドルを超えているとも報じられいます。

 

コーヒーの品質とコーヒーの価格

ブランクストリートコーヒー(blank street coffee)」は、新型コロナウィルスパンデミックの真っ最中に開業した喫茶店で、1杯のコーヒーのテイクアウト販売から始まった喫茶店チェーンですから、チェーン展開している喫茶店の店舗は大変コンパクトな作りになっているようです。

スターバックスコーヒーやサードウェーブコーヒー系の喫茶店のように、お客さんがゆっくりと長時間くつろげるタイプの店舗形態にはなっていないようです。

提供するコーヒーも、高価なコーヒー抽出マシーンを使って素早くコーヒーを提供できるシステムを構築しているように見えます。

1杯のコーヒーの価格も、スターバックスコーヒー(高価格)よりは安くてダイキンコーヒー(低価格)よりは高いという価格設定になっているようです。

素晴らしいコーヒーを高い価格(それにふさわしい価格)で売るという喫茶店商売では無くて、「毎日2回は飲んでもらえるくらいの価格で美味しいコーヒーを売る」というタイプの喫茶店商売をしているようです。

原料に使う焙煎コーヒー豆の品質やコーヒーの抽出方法には、それなりにこだわっているけれども、ものすごく品質の良いとされるクラフトコーヒー(自家焙煎コーヒー豆)を使用して、コーヒー1杯ずつ手作業で抽出して販売するというサードウェーブコーヒー系の喫茶店の手法は採用していないようです。

 

ブランクストリートコーヒー(blank street coffee)の店舗

店舗面積は10坪未満、大量のコーヒーを自動で抽出する最先端のコーヒー抽出マシーン、アプリを通じて事前に注文する合理化された注文システムなどなど、最先端の自動化技術を導入した店舗を展開していて、2人の従業員で店舗運営できるようになっていると報じられています。

ゆっくりとくつろげる喫茶店では無くて、1杯のコーヒーを売るタイプ喫茶店のように感じられます。

ブランクストリートコーヒー(blank street coffee)のコーヒーの売り方は、2010年代に急成長したクラフトコーヒーブームメントとは、少し趣を異にしているので、このタイプの喫茶店を「新しいコーヒーの波」と考えるべきとの意見もあるようです。

現実に、サードウェーブコーヒー系統の喫茶店の近くにブランクストリートコーヒーの店舗が開店して、前者は閑散としていて、後者には順番待ちの行列が出来ているという現象も発生しているようですから。

 

エカワ珈琲店とブランクストリートコーヒー

エカワ珈琲店は、和歌山市で零細生業じじばば商売をしている小さなコーヒー豆自家焙煎店で、タバコ屋さんやたこやき屋さんタイプの、窓スタンドから商品を販売する店舗形態で商売をしています。

零細生業商売の主たる収入は自家焙煎コーヒー豆の小売販売で得ていますが、喫茶店許可も取得していて1杯のコーヒーをテイクアウト専門で売っています。

しかし、もう1年半くらい続けているのですが、平均して1日に1杯くらい売れるか売れないかという塩梅(あんばい)です。

何とかならないかと考えながらインターネット内を彷徨っていて、最近(2023年4月)、2020年にニューヨークで創業した「blank street coffee」が大躍進しているのを知りました。

和歌山市のエカワ珈琲店もニューヨークのブランクストリートコーヒーも、窓から1杯のコーヒーを売っているのに、和歌山市のエカワ珈琲店は1日に1杯のコーヒーが売れるかどうかで、ニューヨークのブランクストリートコーヒーには行列が出来ています。

 

1杯のコーヒーの売り方はよく似ていると思うのですが

エカワ珈琲店は、スペシャルティーコーヒーを原料に使って煎りたて新鮮なクラフトコーヒー(自家焙煎コーヒー豆)を商っていて、1杯売りのコーヒーもハンドドリップ(手作業)で淹れています。

しかし、店舗でゆっくりとコーヒーを飲んでもらうタイプの売り方では無くて、テイクアウト専門で窓スタンドからアウトストアーショッピングの形で売っています。

気持ちだけは、スペシャルティーコーヒーの喫茶店のつもりですが、実際は、コーヒーを事前に作り置きしておいて、それを温めて販売するという昔の喫茶店のコーヒー提供方法を踏襲していて、注文に応じて一杯ずつコーヒーを淹れているわけではありません。

1杯のコーヒーの価格は400円で、ブランクストリートコーヒーの価格と同じようなもので、安くもなければ高くも無いという価格設定にしています。

そのような次第ですから、和歌山市のエカワ珈琲店とニューヨークのブランクストリートコーヒーとでは、何がどのように違っているのだろうかと考えて見るのですが、答えは出て来ません。

 

【参考】エカワ珈琲店のテイクアウトコーヒーに関する、もう一つの記事です。

www.ekawacoffee.work

 

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