年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

自家焙煎コーヒー豆小売業務に従事して30年、年老いた珈琲豆焙煎屋が発信する珈琲ニュースレター

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1杯のコーヒーを提供する商売を営むなら、1度はコーヒー豆の焙煎を経験したほうが

1980年代になると、それまで街中の喫茶店のもう一つの収益源だったコーヒーの出前が減り始めます。

それに代わって、オフィスコーヒーサービスという新しい珈琲ビジネスが台頭して来ました。 

喫茶店のコーヒー出前ビジネスがオフィスーコーヒーサービスに、その需要を奪われて行ったわけです。

それは何故だったのかと振りかえってみると、喫茶店の出前コーヒーとコーヒーメーカーで淹れるオフィスコーヒーの香味にほとんど差が無いか、オフィスコーヒーのほうが香味が良いと感じられるのに、1杯あたりの価格に10倍近くの価格差があったからだと年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。

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フライパンでも焙煎できます

 

コーヒー出前ビジネスがオフィスコーヒーサービスに敗退した原因ですが、喫茶店やその経営者の責任だけでなくて、喫茶店に焙煎したコーヒー豆を供給しているロースター(コーヒー豆焙煎会社)の責任も大きかったと考えています。

1990年代の前半、喫茶店経営の専門雑誌のインタビューでロースター(焙煎会社)の社長さんが、「利を優先し過ぎた結果、焙煎してから3週間~4週間経過している焙煎コーヒー豆を平気で売るようになったから・・・」と語っていたのを記憶しています。

 

ロースター(焙煎会社)が喫茶店に焙煎コーヒー豆を配達する頻度ですが、1960年代や1970年代の中頃までは、1週間に2回~3回の配送が当たり前だったわけです。

それが、喫茶店開業ブームの影響もあって、1週間に1回、2週間に1回というように配送回数が少なって行って、1回の配達で大量の焙煎コーヒー豆を喫茶店に売り込むようになって、その結果、喫茶店に煎りたての焙煎コーヒー豆が届かなくなってしまいました。

大規模なコーヒー豆焙煎工場で大量に焙煎加工したコーヒー豆を、大量生産・大量販売用に整備されている焙煎業務卸の流通ルートを通じて、街中の喫茶店に届けられるようになって行ったわけです。

 

1杯のコーヒーは 、食事メニューと比べれば、相当に利益率の高い商品だと思います。ですから、お客さんを納得させるだけの付加価値がコーヒーに必要なのだと思います。

そのためには、消費者に一杯のコーヒーを提供する側は、コーヒーをよく知っている必要があると思います。

コーヒー生豆の生産・流通、コーヒー豆の焙煎、そして、コーヒーの抽出までの流れを理解している必要があると思います。

良質のコーヒー生豆と適正な焙煎技術によってコーヒー豆が焙煎加工が成されていて、それにプラスして適正にコーヒーを淹れることができて、はじめて質の高いコーヒーが出来上がると年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。

  

コーヒー生豆の購入からコーヒー豆の焙煎、そして、コーヒーを淹れる作業までの全てを自分でやる必要が無いのかもしれませんが、消費者に1杯のコーヒーを提供する商売を営むのなら、一度はコーヒー豆の焙煎を経験してみるべきだと思います。

コーヒー豆の焙煎ですが、それほど難しい作業だとは、年老いた珈琲豆焙煎屋は考えていません。

何百グラムかのコーヒー生豆を買って来て、フライパンでコーヒー豆を焙煎してみるだけで、コーヒー豆の焙煎とはどのようなものかを知ることができると思います。

コーヒー生豆が熱変化(熱による化学変化)を経て煎り上がるまでの過程を知るのと知らないのでは、コーヒーとの接し方に大きな差が出てくるはずです。