何年か前、もう10年くらい前の事、インターネットサーフィンをしていて、シアトル式深煎りコーヒー豆を焙煎する時に、頭に色彩豊かなバンダナを巻いていコーヒー豆を焙煎する画像に出会って、それがシアトル式深煎りコーヒー豆の焙煎スタイルだと感じたものです。
年老いた珈琲豆焙煎屋式焙煎では、コーヒー豆を中煎りの煎り具合で焙煎する時も、コーヒー豆を深煎りの煎り具合で焙煎する時も、頭には何もかぶらず、何も巻きません。
それでは面白くないということで、年老いた珈琲豆焙煎屋式焙煎においても、焙煎スタイルの研究が必要なのではと考えたりしたものです。
2010年頃、只今売り出し中だった第2世代(サードウェーブコーヒー)と呼ばれている、アメリカ中西部のコーヒー豆焙煎屋さんでは、腕をタトゥーで飾って焙煎作業をする焙煎職人さんが多いようですが、さすがに、その真似はできかねます。
その真似をすれば、浴場やフィットネスクラブに行けなくなってしまいます。
それに、コーヒー豆自家焙煎店商売の仕事に従事する前、14年間お世話になった職場(仕事)の影響もあって、どうしてもタトゥーには馴染めません。
でも、頭に色彩豊かなバンダナを巻いて焙煎する方法は、真似をしてみようかと考えて、バンダナを幾つか購入したのですが、年老いた珈琲豆焙煎屋は身体に占める頭の部分の比率が高い(頭デッカチ)ので、どのバンダナをかぶっても様になりません。
ということで、バンダナをかぶって、カッコよくコーヒー豆を焙煎するはあきらめた思い出があります。
頭に色彩豊かなバンダナを巻いて、誰かが焙煎作業を遠巻きに見学していたりすると、手を振って歓迎するというのも絵になる風景です。
シアトル式深煎りコーヒーの焙煎職人さんは、当たり前のことですが、コーヒー豆の焙煎中は、焙煎機とにらめっこしています。
何回も何回も、金属製のスプーンで焙煎機からコーヒー豆を取り出して煎り具合を調べます。
コーヒー豆の色付き具合を確認して、香りを嗅いでから、そのコーヒー豆を焙煎機に戻します。
コーヒー豆の2回目にはじける音を聞いて、最終的に、金属製スプーンで取り出したコーヒー豆の色付き具合と香りの具合を確認した後、すばやく焙煎を終了して、焙煎機のフタを開いて、つややかに光るコーヒー豆を取り出します。
焙煎の終了したコーヒー豆は、冷却用のトレーにて、できるだけ速やかに冷却します。
この冷却スピードが、コーヒー豆の香りの保持に大いに関係してきます。
コーヒー豆の温度が高ければ、コーヒー豆から香り成分が逃げていくスピードが速くなるので、できるだけ速やかに冷却することが必要になります。
この深煎りのコーヒー豆、そのコクのある香味が頭をスッキリさせてくれて、最高の香味を演出すると言われています。
ちなみに、年老いた珈琲豆焙煎屋は、 シアトル式で焙煎した深煎りコーヒー豆は、あまり好みません。これは、負け惜しみではありません。