
カフェインをぬいたコーヒーってどんなもの?〜デカフェのひみつ〜
デカフェは、カフェインが気になる人でもコーヒーを楽しめるように工夫されたやさしいコーヒーです。
そして、二酸化炭素プロセスは、おいしさを守りながらカフェインをぬく、すごい技術です。
コーヒーは、ただの飲み物じゃなくて、いろんな人のことを考えて進化しています。
そもそもコーヒーにはカフェインがある!
コーヒー豆には、もともと「カフェイン」っていう成分がふくまれています。
カフェインには、目をさましたり、元気を出したりするはたらきがあります。
でも、年をとったり、体調がよくないときには、このカフェインが体に合わないこともあります。
「コーヒーは好きだけど、カフェインがちょっと…」っていう人のために生まれたのが、カフェインをぬいたコーヒー=デカフェです。
デカフェってなに?
デカフェは、カフェインをほとんど取りのぞいたコーヒーのこと。
ゼロじゃないけど、97%以上カフェインをぬいてあるから、体にやさしいって言われています。
でも、どうやってカフェインをぬくのだろうか?
魔法?…じゃなくて、ちゃんとした技術があります。
カフェインをぬく3つの方法
薬品(有機溶媒)を使う方法
水だけでぬく方法(スイスウォータープロセス)
二酸化炭素(CO₂)を使う方法(これがこの記事の主役!)
二酸化炭素プロセスってなに?
この方法は、超臨界二酸化炭素法(ちょうりんかいにさんかたんそほう)という、ちょっとカッコいい名前がついています。
まず、コーヒー豆を蒸してあたためます。
それを、ぎゅーっと圧力をかけた特別な二酸化炭素の中に入れます。
この二酸化炭素は、カフェインだけをうまく引きぬいてくれます。
風味(コーヒーのいい香りや味)はそのまま残るから、おいしさはキープできます。
最後に、活性炭(かっせいたん)っていうフィルターでカフェインを取りのぞきます。
二酸化炭素はまた再利用できるので、地球にもやさしい方法です。
安全なの?
この方法は、薬品を使う方法よりもずっと安全だと言われています。
水だけでぬく「スイスウォータープロセス」と同じくらい安心です。
そこで「超臨界流体」について・・・
ある物質を、とっても高い温度と圧力にすると、気体と液体のちがいがなくなって、どっちとも言えないふしぎな状態になります。
この状態を「超臨界状態」、そのときの物質を「超臨界流体(ちょうりんかいりゅうたい)」と呼びます。
この超臨界流体は、こんなすごい力を持っています。
気体みたいにスーッと広がる力(拡散性)
液体みたいにものをとかす力(溶解性)
つまり、「しみこむのが得意で、とかすのも得意」という、まるでスーパーヒーローみたいな性質を持っています。
超臨界流体の使われ方
コーヒー豆からカフェインをぬく(デカフェづくり!)
ホップや香り成分を取り出す(ビールや香料に使うよ)
にんにくのニオイ成分を取り出す(ちょっとびっくり!)
植物や動物の脂を取り出す
ジュースの風味を守るために使う
などなど、食品やおくすりの世界で大活やくしています。
そして、超臨界流体としてよく使われているのが、二酸化炭素(CO₂)です。
その理由としては、
(1)低い温度(31℃)で超臨界状態になるから、熱に弱い成分もこわれずに取り出せる!
(2)安全で、火がつかないし、体にもやさしい!
(3)安くて、きれいなガスが手に入りやすい!

