2024年8月11日(日曜日)、電子書籍「エカワ珈琲店版、コーヒーの歴史」をキンドルでセルフ出版しました。
「エカワ珈琲店版、コーヒーの歴史」は、エカワ珈琲店の店主(年老いた珈琲豆焙煎屋)が、エカワ珈琲店に自家焙煎コーヒー豆を買いに来てくれるお客さんに披露している『コーヒー伝播の歴史に関するウンチク集』です。
字数を1万数千字くらいにしたかったので、店舗で披露しているウンチクの幾つかは収録していません。
【※】以下は、電子書籍の「プロローグ」の部分と「目次」です。
プロローグ
コーヒーは、世界中の国々で、多くの人々に愛されているグローバルな商品です。
イスラム世界からヨーロッパに伝来してからのコーヒー伝播史は、ヨーロッパ諸国の植民地の歴史と重なっています。
ヨーロッパ諸国の植民地でコーヒーノキが栽培されることで、世界中に広がって行ったという歴史を持っています。
16世紀になると、エチオピアとアラビア半島のイエメンだけで栽培生産していたコーヒー豆が、世界的な輸出農産物の道を歩み始めます。
オランダが、海外植民地のインドネシアでコーヒーノキの栽培に成功します。
フランスは、ハイチを含むカリブ海の植民地でコーヒーノキの栽培に成功します。
ポルトガルは、ブラジルにコーヒーノキを持ち込みます。
ラテンアメリカのスペイン植民地でも、大規模土地所有者がコーヒーノキの栽培を始めます。
ヨーロッパの海外植民地でコーヒーノキが栽培されるようになって、植民地に住む人たちの生活も変わってしまいました。
コーヒーは、消費地から遠く離れた場所で生産される農産物です。
生産地から消費地へのコーヒーの旅の間には、多くの人たちが関わっています。
【目次】
プロローグ
第1章エカワ珈琲店版、コーヒー伝播史
(引用)
(1)コーヒーの発見伝説とコーヒー飲用の始まり
(2)カルディーのコーヒー発見伝説(エチオピア)
(3)シェイク・オマールのコーヒー発見伝説(アラビア半島)
(4)アラビア半島から世界中へ
(5)コーヒーがヨーロッパにやって来る
(6)ローマ教皇クレメンス8世のコーヒー洗礼
(7)ロンドンのコーヒーハウス
(8)ペニー大学とロイズ保険取引所
(9)コーヒーの北米大陸への伝来
(10)北米大陸のコーヒーハウス
(11)ボストン茶会事件
(12)コーヒーノキの移植時代
(13)オランダ
(14)コーヒーノキがアムステルダムにやって来る
(15)ガブリエル・ド・クリュー
(16)日本へのコーヒー伝播
(17)太田蜀山人、コーヒーを飲む
(18)ペルー来航とコーヒー
(19)鄭永慶と可否茶館
第2章、コーヒー豆焙煎の簡単な歴史
(1)コーヒー豆焙煎が始まった頃
(2)オスマントルコでのコーヒー豆焙煎技術の進歩
(3)ヨーロッパでのコーヒー豆焙煎技術の進歩
第3章、アメリカコーヒー産業の変遷
(1)ファーストウェーブコーヒー
(2)セカンドウェーブコーヒー
(3)サードウェーブコーヒー
第4章、コーヒー抽出器具の歴史
1)コーヒー抽出の歴史
(2)カフェに入り浸りの男たちにロンドンの女性たちが激怒する
(3)コーヒー抽出器具の進化が始まったのは
(4)ドリップ式コーヒー以外の抽出器具登場
(5)20世紀、紙フィルターが登場する
第5章、コーヒーの語源
(1)コーヒーを紹介した最初の書物
(2)コーヒーの語源
(3)コーヒーの大雑把な歴史
(4)商品としてのコーヒー
第6章、蜀山人こと太田南畝
(1)太田南畝(おおたなんぽ)
(2)蜀山人の生立ち
(3)グルメ小説
(4)幕臣(幕府役人)になる
(5)大坂銅座に勤務
(6)寛政の改革
(7)長崎奉行所に勤務
(8)コーヒー伝来
(9)太田南畝/蜀山人の履歴(まとめ)