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地域に個人経営の小さな喫茶店が存在することのメリット

有名ブランド(例えばスータバックスコーヒーやこめだ珈琲店)の喫茶店チェーンは、日本全国どの街の店でも、スポットライトを受けて消費者の注目を集めています。

一方、個人経営の喫茶店の場合、スポットライトを受けることが稀(まれ)なので、消費者に注目される事もほとんどありません。

 

【参考】個人経営の小さな喫茶店の店舗数は、減少を続けています。

www.ekawacoffee.work

 

しかし、年老いた珈琲豆焙煎屋は、地域に個人経営の小さな喫茶店が存在していることの経済的・文化的メリットは、相当に大きいと考えています。

何故、そのように考えているのかという理由は、以下に箇条書きで確認して頂けると思います。

 

【目次】

 

(1)喫茶店は経済繁栄のパラメーター

1980年代前半の日本、全国の喫茶店の店舗数は約16万店舗で、日本の喫茶店の歴史の中で最大の店舗数を達成していました。

その後、30数年間以上に渡って、日本の喫茶店の店舗数は減り続けています。

日本経済が順調に成長していた1960年代・1970年代、喫茶店の店舗数は増え続けていて、店舗数が最大となった1980年代の日本経済は繁栄を謳歌していて、1990年代に経済のバブルが弾けてしまって日本経済が失われた時代に入ってからは、30年以上に渡って喫茶店の店舗数は減り続けています。

アメリカ経済が停滞していた1980年代、スターバックスコーヒーが登場して来て、その後、順調に企業規模を拡張して行って、21世紀の今は世界最大の喫茶店チェーンの座を不動のものとしています。

そのスターバックスコーヒーの成長と合わせたかのように、アメリカ経済も繁栄を取り戻して経済の成長街道を走り続けています。

社会構造が変化しようとしている時期に、喫茶店が繁盛するのかもしれません。

もしかしたら、喫茶店・カフェの繁盛度は、その社会が活性化しているかどうかのパラメーターなのかもしれません。

 

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(2)個人経営の喫茶店の地域経済貢献度

有名ブランドの喫茶店チェーンは、便利な場所に立地していて使い勝手も良いと思いますが、地域経済への貢献度では、間違い無く個人経営の小さな喫茶店に劣っていると思います。

地元の個人経営の小さな喫茶店は、喫茶材料の調達、店舗設備の修繕などについては、地元で暮らして地元で商売しいるけですから、地元の店や修繕業者に依頼する事が多くなります。

それは、地域経済への投資を意味しています。

 

(3)個人経営の喫茶店と地域コミュニティー

個人経営の小さな喫茶店を利用するお客さんは、その喫茶店が立地している地域の人たちです。

地域の人たちが地元の個人経営の小さな喫茶店を通じて、地域の人たち同士の交流が促進されて、その交流によって築かれた関係を活用して、金銭的利益だけでなくて投資的利益も享受できる可能性があると思います。

例えば、サービスを宣伝するポスターを掲示してもらったり、イベントを実施する時に出前を頼んだりと、地元の個人経営の小さな喫茶店と協力する方法を見つけることで、お互いに投資し合うことが可能だと思います。

 

(4)個人経営の小さな喫茶店は個性的

もともと喫茶店業界は、飽和状態になっている業界です。

その飽和状態の喫茶店業界で、喫茶店チェーンが店舗数を拡大しているわけですから、個人経営の小さな喫茶店が追い込まれて行くのは必然なのかもしれません。

個人経営の小さな喫茶店が生き残って行くには、喫茶店チェーンでは不可能な楽しみをお客さんに提供する必要があるということで、素晴らしい味わいを持っている一杯のコーヒーを提供するだけでなくて、それ以上のプラスアルファーを提供している店が多くなって来ています。

消費者は、喫茶店チェーンでお金と時間を消費することができますが、そこには、地元の個人経営の小さな喫茶店が提供している魅力や個性は存在していません。

喫茶店チェーンは大量生産・大量消費の商売をしていますが、個人経営の小さな喫茶店は少量生産・少量消費の商売をしています。

 

(6)個人経営の小さな喫茶店は地域社会の環境を守っている

その地域社会の中でのみ存在しているのが、地域の個人経営の小さな喫茶店です。

そして、地域の個人経営の小さな喫茶店のオーナーは、その地域で暮らしています。

ですから、個人経営の小さな喫茶店は、地域社会の環境の擁護者です。

個人経営の小さな喫茶店は、地域社会の環境に溶け込むことで経営を維持しているので、地域社会の環境を破壊するような商売をするはずがありません。

 

(7)地域社会に個人経営の小さな喫茶店があることのメリット

個人経営の小さな喫茶店が地域社会に存在していることのメリットは、非常に大きいと思っています。

焙煎コーヒー豆や食材の調達、店舗の改装や設備・装備の修理や交換などなどを、主としてその地域社会で購入することで地域経済に貢献しています。

地域の喫茶店で、お客さん同士が知り合いになって、新しいビジネスチャンスが発生することもあります。

個人経営の小さな喫茶店は、より新鮮でより品質の良いコーヒーや食事メニューの提供に努めています。

 

(8)小さな喫茶店は地域コミュニティーの拠点

地域で暮らしている全ての人々、地域で働いている全ての人々、特に中小零細事業の経営者の人たちは、自分たちが暮らして働いている地域の個人経営の喫茶店を利用・活用するように努めるべきだと思っています。

理由は、地域に存在している個人経営の小さな喫茶店は、地域コミュニティーの重要な拠点になるはずだと思っているからです。

そして、地域の小さな喫茶店のオーナーは、その地域社会の一員を構成していると共に、その地域コミュニティーを応援する役割も担うべきだと考えているからです。

 

【参考】小さな喫茶店は儲けられない商売だと思っています。だから、人と話すのが好きでコーヒーが好きでなければ・・・。

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