家庭で飲むコーヒーの購入に当たって、最初に決めることは、焙煎したコーヒー豆をどのようにして買うか、あるいは、どこで買うかだと思います。
焙煎したコーヒー豆は、焙煎した日から1か月も経過すると、焙煎直後のコーヒー豆と比べると相当に劣化してしまっています。
焙煎したばかりの自家焙煎コーヒー豆は、一杯のコーヒーの香り(アロマ)や風味を作り出すコーヒーオイルに包まれた状態になっています。
ですから、自家焙煎コーヒー豆の姿形のままで購入して、冷暗所で常温保存しておいて、一杯のコーヒーを淹れる直前に挽くと、最高の香り・味を楽しめるはずです。
そのためには、焙煎した日からできれば5日以内の自家焙煎コーヒー豆を購入するのがベストだと思っています。
【参考】このエントリー記事は、下のリンク先ページの記事の続編です。
クイックナビゲーション
- 新鮮な状態で購入する
- 新鮮な状態で購入するのが必要な理由
- 新鮮な自家焙煎コーヒー豆の見分け方
- 自家焙煎コーヒー豆の鮮度と焙煎日
- ホールビーンコーヒーとグラウンドコーヒー
- 煎り具合(焙煎度)、焙煎プロファイル
- 生産地情報を確認してから購入する
- コーヒーの飲み方と購入する自家焙煎コーヒー豆
新鮮な状態で購入する
コーヒー消費者が、香り・風味の消失していない自家焙煎コーヒー豆を買う方法は、焙煎日を表示して売っているコーヒー豆自家焙煎店で、できれば焙煎日から1週間以内の自家焙煎コーヒー豆を購入する方法しか無いと思っています。
自家焙煎コーヒー豆は、「賞味期限」ではなくて「焙煎日」を基準にして購入する食品だと思います。
新鮮な状態で購入するのが必要な理由
焙煎したばかりの新鮮な自家焙煎コーヒー豆には、焙煎中に発生した二酸化炭素ガスが含まれています。
この二酸化炭素ガスが、自家焙煎コーヒー豆を酸素による劣化(酸化)から守っています。
自家焙煎コーヒー豆内の二酸化炭素ガスは、徐々に自家焙煎コーヒー豆から抜けて行くので、焙煎日から日数が経過すると、自家焙煎コーヒー豆を酸素による劣化(酸化)から守れなくなってしまいます。
新鮮な自家焙煎コーヒー豆の見分け方
ハンドドリップでコーヒーを淹れる際、焙煎コーヒー粉にお湯を注ぐと、モコモコと焙煎コーヒー粉が膨れて来ます。
膨れてくれば新鮮な自家焙煎コーヒー豆で、膨れてこなければ古くなっている自家焙煎コーヒー豆です。
自家焙煎コーヒー豆の鮮度と焙煎日
コーヒー豆が焙煎されて5日から20日(季節や煎り具合によって変わりますが)くらいの期間は、風味・酸・香りがほぼ完璧な形で存在していると考えています。
しかし、焙煎してから3週間~4週間くらいが経過すると、この調和が薄れ始めるのでコーヒーの風味に少しずつ影響が出て来ると考えています。
焙煎後3か月が経過している焙煎したコーヒー豆で淹れたコーヒーと、焙煎後4週間以内の自家焙煎コーヒー豆で淹れるコーヒーを飲み比べると、間違いなく後者の方が美味しく感じられるはずです。
自家焙煎コーヒー豆は、「賞味期限」では無くて「焙煎日」を基準として購入する食品だと思っています。
ホールビーンコーヒーとグラウンドコーヒー
自家焙煎コーヒー豆の劣化は、コーヒー豆焙煎直後から始まります。
自家焙煎コーヒー豆を挽くと、その劣化スピードが指数関数的にスピードアップして、より多くの酸素を吸収するので、より多くの風味が消失して行きます。
焙煎したコーヒー豆を粉にして保存するよりも、豆の姿形のままで保存する方が、はるかに長い期間、その鮮度を保っていると考えています。
煎り具合(焙煎度)、焙煎プロファイル
「浅煎り⇒中煎り⇒深煎り」と焙煎コーヒー豆の表面の茶色が濃くなって行くにしたがって、コーヒー生豆がもともと持っている香味成分から離れた香味成分が生成されて行きます。
ですから、品質の良いスペシャリティーコーヒーの焙煎プロファイルは、「浅煎りか中煎りの浅め」くらいが最良だとも言われています。
しかし、それは、コーヒー生豆コンテストで入賞するクラスのスペシャルティーコーヒー生豆の話です。
街の小さなコーヒー豆自家焙煎店クラスが調達しているスペシャリティーコーヒー豆の場合、焙煎でコーヒーの香味成分を調整・制御した方が、より一層素晴らしい香りと風味を持つ自家焙煎コーヒー豆が出来上がると考えています。
生産地情報を確認してから購入する
単一農園や単一の生産者組合が生産するコーヒー生豆を、シングルオリジンと呼んでいます。
それらの農園や生産者組合は、レインフォレストアライアンス(熱帯雨林同盟、RA)やフェアトレード団体の認証を受けていて、その認証団体の基準に合う品質条件のコーヒー生豆を生産しています。
ですから、自家焙煎コーヒー豆の購入にあたって、生産者や生産地の情報を知ること(トレーサビリティー)は大切な事だと思っています。
焙煎日を表示する新鮮な自家焙煎コーヒー豆を売っている自家焙煎店なら、コーヒー生豆のストーリーをコーヒー消費者に伝える努力をしているはずです。
【※】「自家焙煎コーヒー豆購入の新しいルール」は、年老いた珈琲豆焙煎屋がキンドルでセルフ出版した電子書籍『珈琲物語(第1集)』の第1章にも、少しだけ内容を書き足して収録しています。
コーヒーの飲み方と購入する自家焙煎コーヒー豆
年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が経営している零細生業パパママ店のコーヒー豆自家焙煎店は、昔ながらのコーヒー豆自家焙煎店ですから、ハンドドリップでコーヒーを淹れて、ミルクや砂糖を添加しないで飲むブラックコーヒーを楽しむコーヒー消費者向けの自家焙煎コーヒー豆のみを取り扱っています。
しかし、ミルクを使って楽しむコーヒーを飲むのなら、コクが強くて濃厚な味わいのコーヒーを淹れられる深煎りの焙煎コーヒー豆(ダークローストの焙煎コーヒー豆)が似合っているかもしれません。
年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が経営している小さなコーヒー豆自家焙煎店は、自分たちの店の基準で「中深煎り」の煎り具合の自家焙煎コーヒー豆だけを売っています。
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