年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

今年から、ブログタイトルを「年老いた珈琲豆焙煎屋の珈琲物語」から、「年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ」に変更しました。

コーヒーブランドがアマゾンのコーヒー消費市場を無視できない理由

世界最大のオンラインショッピングサイト「アマゾン」は、日本でも最大規模を誇っているオンラインショツピングサイトです。

ご存知だと思いますが、エカワ珈琲店は、年老いた珈琲豆焙煎屋が連れ合いと2人だけで営んでいる零細生業パパママ規模のコーヒー豆自家焙煎店です。

そのエカワ珈琲店ですが、アマゾン・マーケットプレイスに加入して、アマゾンのオンラインショッピングサイトに自家焙煎コーヒー豆を出品しています。

www.ekawacoffee.work

 

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クイックナビゲーション

アマゾンに出品して3年6か月

出品開始が2018年7月ですから、現時点(2021年12月)で3年6か月が経過しています。その間、コーヒーの電子商取引について、色々と勉強させてもらいました。

アマゾンマーケットプレイスに出品しなければ、経験できない勉強です。

出品開始当時、アマゾンのオンラインショッピングサイトは、中小零細事業者の販売ルートを確保してくれるパートナーだと思っていました。

今もパートナーだと思っていますが、2018年の出品開始当時の感覚と、今(2021年12月)の感覚は相当に違っています。

www.ekawacoffee.work

 

アマゾンとコーヒーブランドの相性

アマゾンは、世界最大・日本最大のオンラインショッピングサイトですから、当然、マスマーケット向けオンラインショッピングサイトとなっています。

大量生産される工業製品の出品作業は簡単ですが、零細生業パパママ店が生産加工して販売する自家焙煎コーヒー豆の出品作業は、相当に面倒な作業が必要です。

アマゾンは、間違いなくコーヒー消費者の消費行動に大きな影響を与えています。

そして、アマゾンのショッピングカテゴリーで最も急成長しているのが、「飲み物と食べ物」で、コーヒーは人気のあるサブカテゴリーとなっています。

大手・中堅のコーヒーブランド、只今売り出し中のコーヒーブランド、売上の大半をオンライン取引に依存しているコーヒーブランドにとっては、無視できないコーヒー消費のマスマーケットとなっています。

 

アマゾンがコーヒー消費市場を変えている

エカワ珈琲店の3年半のアマゾンマーケットプレイス経験から、アマゾンはものすごく競争の激しいコーヒー消費市場だと考えています。

競争の激しいコーヒー消費市場ということは、コーヒー消費者にとっては使い心地の良いコーヒー消費市場だと言う事になります。

例えば、焙煎コーヒー豆の購入先を、焙煎コーヒー豆業務卸を得意とするロースターからアマゾンに変更する昔ながらの喫茶店や街のレストランが増えていますが、それもアマゾンの使い心地が関係していると考えています。

焙煎コーヒー豆業務卸を得意とするロースターは、アマゾンに出品しているコーヒーブランドの焙煎コーヒー豆に、価格・利便性で対抗するのが難しくなって来ています。

それに加えて、昔ながらの喫茶店が購入するわけですから、品質も問題が無いと考えられます。(品質に問題があれば、即返品がアマゾンの常識ですから)

アマゾンプライムの会員なら、プライム商品をその日の午後1時まで購入すれば、即日出荷・送料無料で翌日には手元に届きます。

焙煎コーヒー豆は食品ですから、迅速な配達スピードは焙煎コーヒー豆の鮮度・品質に関係して来ます。

 

アマゾンは規模の大きいコーヒーブランドに有利なコーヒー消費市場

アマゾンがコーヒー消費者にとってますます使い心地が良くなって行くと言うことは、成長を考えているコーヒーブランドにとっては、考えられないほど多くの販売機会を獲得できるコーヒー消費のマスマーケットを意味しています。

それだけに、今後、ますます競争の激しいコーヒー消費のマスマーケットになって行くと推測できます。

アマゾンで自分たちのコーヒー商品をできるだけ多く販売しようと考えているコーヒーブランドなら、コーヒーカテゴリーの1ページ目に商品が登場する必要があります。

ようするに、アマゾンのオンラインショッピングサイト内で目立つ必要があるわけですが、そのためには多額の広告宣伝費が必要です。

アマゾンは、規模の大きいコーヒーブランドには有利で、規模の小さいコーヒーブランドには不利なコーヒー消費市場だと思います。

 

アマゾンと利便性の提供

しかし、多額の広告宣伝費を投入するだけでは、コーヒー商品は売れません。そのコーヒー商品が、それなりの価値を持っていなければ誰も買ってくれません。

その価値の一つが、コーヒー消費者に対する利便性の提供だと思います。

アマゾンの物流配達システムを有効活用すれば、注文に迅速な対応ができます。

アマゾンの倉庫に保存しておけば、注文が入ると即座にアマゾンが出荷してくれます。

このシステムを利用すれば、コーヒー豆生産国でコーヒー豆を焙煎して、その焙煎コーヒー豆を消費地の倉庫に保存しておいて、注文があれば迅速に出荷することも可能になります。

賞味期限が焙煎日から1か月の自家焙煎コーヒー豆をアマゾンの倉庫に保管しておくのは無理ですが、焙煎日を表示していない賞味期限が3か月~6か月の焙煎コーヒー豆なら、アマゾンの物流配達システムを利用できると思います。

新鮮さはコーヒー消費者の主要な優先事項で、より速い配達サービスは、消費地から少し離れているコーヒーブランドのロースターに利益をもたらしてくれます。

 

コーヒー消費市場とアマゾン

アメリカのアマゾンですが、独自のコーヒブランドを立ち上げていて、そのコーヒーブランドが売り上げを増やしているという話も聞こえてきます。

アメリカのアマゾンは、新鮮なコーヒー、目の肥えたコーヒー消費者に注目していて、より高価で、より高品質のコーヒーに焦点を移しているという話も聞こえてきます。

零細生業パパママ規模のコーヒー豆自家焙煎店「エカワ珈琲店」も、その方向に向かって焦点を移している真っ最中です。

アマゾンが新鮮なコーヒーに注目することで、スペシャリティーコーヒーに対するコーヒー消費者の意識を高めてくれて、コーヒー消費市場の未来を変えてくれるかもしれません。

アマゾンはプライム会員という購買意欲の高い顧客基盤を持っていて、コーヒーブランドの電子商取引に大きな影響力を発揮しているコーヒー消費市場です。

しかし、そこは競争の激しいコーヒー消費市場ですから、規模の大きいコーヒーブランドに有利で規模の小さなコーヒーブランドに不利な市場です。

アマゾンで目立つには、多額の広告宣伝費を投下する必要があるわけですから。

 

アマゾンとエカワ珈琲店

エカワ珈琲店の商売は、零細生業パパママ規模の路地裏商売ですから、アマゾンマーケットプレイスを有効活用するだけの能力・体力はありません。

何といっても、アマゾンは表通り商売が中心のコーヒー消費市場ですから。

アマゾン・マーケットプレイスに出品開始して3年半、あれやこれやと色々試行錯誤しながらアマゾンでオンライン商売をして来たわけですが、今(2021年12月)は、アマゾンマーケットプレイスをショッピングカートとして利用するだけになっています。

だけど、赤字になっているわけでは無くて、毎月約5000円の出店費用と1万円くらいの宣伝広告費を支払っても、少しだけ利益が出ています。

www.ekawacoffee.jp

 

アマゾンと路地裏商売

基本的にアマゾンは、コーヒーのマスマーケットをターゲットとしている大手・中堅コーヒーブランドに利用価値が高いオンラインショッピングサイトだと思います。

しかし、零細生業パパママ規模のコーヒー豆自家焙煎店の路地裏商売にも役立ってくれています。

百貨店やショッピングセンター・ショッピングモールには、表通り商売の場所だけが存在していて路地裏商売の場所は存在していませんが、アマゾンのオンラインショッピングサイトには、少しだけだと思いますが路地裏商売の場所も存在しています。

ちなみに、年老いた珈琲豆焙煎屋はアマゾンアソシエイトを利用してホームページにショッピングカテゴリーを作っているので、毎月1万円~2万円くらいの副収入が入ってきます。

www.ekawacoffee.xyz