エカワ珈琲店(年老いた珈琲豆焙煎屋)のブログ

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コーヒー豆自家焙煎店の商品値上げとその対策

2021年6月1日に、商品である自家焙煎コーヒー豆の価格を値上げしました。

それから5か月が経過して、商品値上げの後遺症が出て来ています。常連のお客さんのほぼ3分の1が、年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が営んでいるエカワ珈琲店から離れて行きました。

値上げと言っても、他のコーヒー豆自家焙煎店と同じくらいの価格に改訂しただけですが、それでも常連のお客さんの同意を得られなかったようです。

6月1日から1か月~2か月して後、大手珈琲企業が焙煎コーヒー豆商品の値上げを発表したのですが・・・。

 

 

クイックナビゲーション

エカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆は

エカワ珈琲店は、スペシャリティーコーヒーと呼ばれるタイプのコーヒー豆を原料に使って、一度に最大で5kgのコーヒー豆を焙煎できる小型ドラム式業務用コーヒー豆焙煎機を駆使して、毎回4kgのコーヒー豆を1回1回丁寧に30分くらいの時間を費やしてゆっくりとコーヒー豆を自家焙煎しています。

手作業で丁寧にコーヒー豆を自家焙煎しているわけですから、それに、美味しく召し上がって頂くお召し上がり目安期間を、焙煎コーヒー豆の姿形のままで購入して常温で保存して頂いて焙煎日から1か月以内としている少量生産・少量販売の自家焙煎コーヒー豆を売っています。

ですから、エカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆を使ってコーヒーを淹れて頂くと、コーヒーを淹れる時に素晴らしく心地よい香りがして、焙煎コーヒー粉にお湯を注ぐと花が咲くように膨れて来ます。

そのような自家焙煎コーヒー豆を売っているわけですから、ある程度以上の価格で買ってもらえなければ営業を続けられなくなってしまいます。

 

貧乏暇なしからの脱出

コーヒーの酸味、苦味、甘味を焙煎で調整したり作り出したりする丁寧な焙煎をしているわけですから、エカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆の製造には手間暇がかかっています。

その自家焙煎コーヒー豆を、昔ながらのお手頃価格で小売販売していたわけですから、年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が「貧乏暇なし」だったのは当たり前の話です。

10年近く前(2010年代の初めころ)、自家焙煎コーヒー豆を通信販売である程度売れるようになっていたので、思い切って昔ながらのお手頃価格をそれなりの価格に改訂しました。

と言っても、他のコーヒー豆自家焙煎店と同じくらいか少し安い価格への改訂です。

それでも、その価格改定がエカワ珈琲店の懐具合をある程度変えてくれて、「貧乏暇なし」から脱出して「貧乏暇あり」に変えてくれました。

www.ekawacoffee.xyz

 

70歳、商売で試行錯誤する年齢ではありません

それまでにも、何回か他のコーヒー豆自家焙煎店並みの価格にする値上げを試みたことがあるのですが、その度に、値上げを撤回することになった苦い経験を持っています。

一般的に安いと感じる価格で自家焙煎コーヒー豆を売っているので、エカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆を買ってくれているお客さんが多かったわけです。

しかし、値上げを撤回しても、一度離れて行った常連のお客さんは帰って来てくれません。今回の値上げでも、おそらくそうなる可能性が高いと予想しています。

エカワ珈琲店の店主・年老いた珈琲豆焙煎屋は、70歳の高齢者です。年齢的に、自家焙煎コーヒー豆の価格を、値上げしたり撤回したりして試行錯誤する時間的ゆとりを持っている年齢ではありません。

そんなこんなで、今回の自家焙煎コーヒー豆値上げでは、撤回したり少し値上げ幅を縮小したりする気持ちは持っていません。

 

離れて行く常連客の呼び戻しよりも新規客の確保が大事

3年くらい前からの年老いた珈琲豆焙煎屋は、離れて行った常連のお客さんを呼び戻すことを考えるよりも、新規のお客さんを取り込む努力をするべきだと考えて、その努力を続けています。

例え、70歳の高齢者が営んでいる零細生業パパママ店であっても、変わって行かなければ商売は縮んで行くだけです。

それが、常連のお客さんに依存した商売の弱点だと考えています。

我がエカワ珈琲店も、新しいお客さん、できれば現役世代のお客さんを数多く集客できる店を目指したいと思っています。

年老いた珈琲豆焙煎屋もその連れ合いも、この道30年の自分たちが丁寧に時間を費やして自家焙煎したコーヒー豆商品に自信とプライドを持っています。

お客さんに変化を受け入れてもらえなければ、そのプライドが傷ついてしまいます。

自分たちのプライドを傷つけてまで商売を続けなければならないほど、お金に追いかけられているわけでは無いわけですから。

 

今回と良く似た経験を

2021年7月から8月にかけて、大手珈琲企業がコーヒー商品の値上げを発表しています。値上げの理由は、原料であるコーヒー生豆価格の高騰です。

そして、2021年9月1日と10月1日から、その値上げが実施されています。

エカワ珈琲店が商品である自家焙煎コーヒー豆の値上げを決意したのは、2021年4月の初め頃で、その頃から値上げの準備を始めて、2021年6月1日から自家焙煎コーヒー豆の値上げに踏み切りました。

しかし、その時点ではコーヒー生豆価格が高騰しているのを知らなかったわけです。コーヒー生豆価格の高騰を知ったのは、2021年8月以降です。

2021年10月下旬、6月1日の自家焙煎コーヒー豆値上げによる利益率改善効果は吹き飛んでしまっています。

この秋、ほとんどのコーヒー豆自家焙煎店は値上げに踏み切っているはずですが、現在(2021年10月下旬)のところ、離れて行った常連のお客さんは帰って来てくれません。

年老いた珈琲豆焙煎屋は、今回と良く似た経験を何回も何回もして来ています。

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新規客の開拓無くして商売は続けられない

年老いた珈琲豆焙煎屋は、離れて行った常連のお客さんに未練を持つのはエネルギーの浪費だと考えるようになっています。

2021年6月1日の自家焙煎コーヒー豆値上げによる収益改善効果は、それ以後のコーヒー生豆仕入れ価格の高騰によって吹っ飛んでいます。

もう一度、自家焙煎コーヒー豆価格を値上げする必要があるのですが、それをすると、またまた常連のお客さんを失う可能性もあります。

しかし、それを恐れずに自家焙煎コーヒー豆値上げに踏み切ろうと考えています。

10年前くらいまでは、常連さんがいれば商売を続けられていると考えていました。

今は、常連さんも大事ですが、新規客の開拓無くして商売は続けられないと考えています。

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