年老いた珈琲豆焙煎屋は、毎日飲むコーヒーを、ハンドドリップでペーパーフィルターを使って淹れています。
コーヒーの淹れ方は、誰に教えてもらったわけでも無くて、実家が喫茶店だったので見様見真似でいつの間にか覚えていました。
それにプラスして、20世紀後半(昭和の頃)に発刊されていた珈琲本や珈琲・喫茶関係雑誌の記事などを参考にして、自学自習した淹れ方を採用しています。
その昭和の喫茶店流、ハンドドリップでペーパーフィルターを使うコーヒーの淹れ方を8つのステップに分けて紹介します。
【用意するもの | 4杯分のコーヒーを淹れる場合】
ドリッパー(4人用)、サーバー(500㏄)、細口コーヒーポット、ペーパーフィルター(2~4杯用)、焙煎コーヒー豆36グラム、お湯600㏄などなど、詳しくは下のリンク先ページをご覧ください。
【1】ペーパーフィルターの端を下の図のように折ります。
ペーパーフィルターの端を図のように折ることで、ペーパーフィルターの底の部分が抜けるのを予防します。
【2】折ったペーパーフィルターをドリッパーにセットします。
【3】自家焙煎コーヒー豆を人数分(4杯36グラム)量ってドリッパーにセットしたフィルターに入れます。
1杯分(120㏄)は15gくらい、2杯分(240㏄)は24gくらい、3杯分(360㏄)は30gくらいが自家焙煎コーヒー豆粉砕物の使用量の目安です。
【4】沸騰させたお湯を細口ポットに移して95度くらいに冷まします。そのお湯を、コーヒー粉全体にお湯が行き渡るようにゆっくりと注ぎます。
【5】お湯を吸ったコーヒー粉が十分に膨らむまで蒸らします。(目安は1分くらい)
お湯を吸ったコーヒー粉が膨らむと、サーバーにポタポタとコーヒーの滴が落ちてきます。その滴が落ちて来なくなったくらいで、「蒸らし」は終了となります。
【6】膨れ上がったコーヒー粉の中央に、小さな円を描くようにお湯を落として行きます。
【7】泡が自然に膨らんで行く速度に合わせるような感じで、何回(3~5回)かに分けて無理なくお湯を注いで行きます。その際、徐々に徐々に、注ぐお湯の量を増やして行きます。
自然の重力を利用して抽出ろ過して行くわけですが、その進行とともにろ過のスピードが遅くなってくるので、圧力をかけてろ過のスピードが遅くなるのを防ぐために、注ぐお湯の量を増やして行きます。
【8】人数分のコーヒー抽出液(コーヒー浸出液)が下のサーバーに溜まったら、サーバーからドリッパーを取り外してコーヒーの抽出を終了します。
このタイプのコーヒーの淹れ方では、サーバーに溜まるコーヒー抽出液の量で終了時期を判断します。
【※】必要な器具については、下のリンク先ページの記事をご覧ください。
【※】参考までに
昭和の喫茶店流コーヒーの淹れ方、布フィルターを使うハンドドリップは、下のリンク先ページでご覧いただけます。