新星出版発行、The Study of Coffee 、著者は堀口珈琲の創業者・堀口俊英さんです。
定価は2750円(税込)で、今年(2021年)の正月、アマゾンで購入して読みました。
キャッチフレーズは「最高の一杯を抽出するために・・・」ですから、コーヒーの抽出に重点をおいている珈琲本です。
著者の思惑はそうなのだと思いますが、年老いた珈琲豆焙煎屋にとっては、コーヒー生豆の最新知識を得るのに最適な珈琲本になっています。
珈琲の世界で30年以上暮らしていますが、地方の町で商売していて遠出するのも苦手で、珈琲の世界の最新情報や知識を仕入れる機会に恵まれていません。
ですから、年老いた珈琲豆焙煎屋が取得しているコーヒー生豆に関する情報・知識については、今の珈琲の世界と相当にズレていると自覚しています。
コーヒー豆の焙煎やコーヒーの抽出・醸造についての情報・知識については、これまでの30年間でそれほど大きく変わっているようには思えません。
ですから、インターネットで取得できる情報・知識で十分間に合います。
しかし、コーヒーノキの栽培、コーヒー豆の生産・流通については、大きく様変わりしていて、その様変わりのスピードは相当に急速ですからついて行けていません。
インターネットで調べてみても、ちんぷんかんぷんで理解することができません。どうしても、最新の情報・知識を仕入れる必要があります。
年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が営んでいるエカワ珈琲店も、堀口珈琲さんも、コーヒー豆自家焙煎を始めたのは1990年前後と、ほぼ同じ頃ですから親近感があります。
1990年代の中頃、エカワ珈琲店は今と同じで、無名の自家焙煎コーヒー豆小売専門店でしたが、堀口珈琲さんは知る人は知っているコーヒー豆自家焙煎店になっていました。
当時、コーヒ豆焙煎機メーカーの営業担当者が、堀口珈琲を経営する堀口俊英さんのことを知っていて、コーヒーの学習に貪欲で大変熱心にコーヒーの勉強をしていると感心していたのを覚えています。
年老いた珈琲豆焙煎屋ですが、堀口俊英さんが発信するコーヒー情報は、信頼性が高いと以前から思っています。 それに加えて、堀口俊英さんの発信する情報は、珈琲小売商売を営んでいる者の視点に立っているように感じられます。
そんなこんなで、堀口俊英さんの著作 the study of Coffee ですが、エカワ珈琲店の店主である年老いた珈琲豆焙煎屋は、有益な珈琲本の一つとして蔵書しています。
この珈琲本は、珈琲の世界で30年暮らしている人も、珈琲の世界で暮らし始めた人も、珈琲の世界の住民以外でも、コーヒーに少しでも興味のある人には、それほど難しく無い内容の理解しやすい珈琲本だと思います。
珈琲の世界で30年暮らしている年老いた珈琲豆焙煎屋には、最新のコーヒー情報・知識を仕入れるのに最適な珈琲本ですが、珈琲世界の住民以外でコーヒーに興味を持っている人には、コーヒーの抽出・醸造に関する情報・知識が取得できる珈琲本なのだと思います。