新型コロナウィルス感染症を心配しないで暮らせるようにならない限り、個人経営の小さな喫茶店が生き残って行くには、コーヒー豆の自家焙煎が必須事項だと年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。
3つの密を避けて社会的距離を確保できている店舗、新型コロナウィルス感染予防対策を徹底している安全・安心な店舗で、お客さんに一杯のコーヒーを提供して楽しんでもらうには、どうしても一杯のコーヒー価格を大幅値上げしなければ経営が成り立ちません。
例えば、日本フードサービス協会が発表した、新型コロナウィルス感染を予防するための飲食店における衛生対策ガイドラインに沿った店舗運営をするとなると、それだけのサービスに見合った価格設定でなければ商売が成り立ちません。
一杯のコーヒー価格を大幅値上げすれば、客足は遠ざかるはずです。しかし、お客さんの安全・安心、店側の安全・安心を確保できていなければ、やはり客足は遠ざかって行くと思います。(行列のできる店のビジネスモデルは通用しないと思います)
店舗での売上減少をテイクアウトやデリバリー(出前or配達)で補おうと意図しても、テイクアウトやデリバリーを強化して経営が成り立つ店の立地条件は限られているわけですから、個人経営の小さな喫茶店の大半は、営業形態を変換する必要があると感じています。
これからの個人経営の小さな喫茶店は、一杯のコーヒーを売るだけでなくて、自家焙煎コーヒー豆や関連商品などコーヒーに関係のある商品・サービス以外にも、店のファンであるお客さんが必要としている商品・サービスを提供する業態になって行く可能性が高いと年老いた珈琲豆焙煎屋は考えます。
いつも喫茶店で一杯のコーヒーを楽しんでくれているお客さんという基礎(土台)を持っているわけですから、そのお客さんたちに喜んでもらえるビジネスを複業的に営む業態に転換して行くことで生き残って行けると感じているわけです。
日本同様かそれ以上、新型コロナウィルス感染症によるダメージが大きいアメリカの喫茶店ですが、あの手この手の対策を講じているようです。
そのあの手この手の対策(対応)を『 2020 Square x SCA Coffee Report/スクエアーとSCAのコーヒーレポート』が伝えています。
もっと詳しいレポートは、Square版の「スクエアーとSCAのコーヒーレポート」で読むことができます。
スペシャリティーコーヒーが売りの喫茶店の対応策(対処方法)ですが、日本の個人経営の小さな喫茶店の今後の対応に参考になるかもしれません。
ちなみに、スクエアーは三井住友銀行と提携して日本でも活動しています。年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が営んでいるエカワ珈琲店にも、去年(2019年)の春頃、三井住友銀行の方が営業にこられていました。
レポートによると、ダークストアー販売とデリバリー(出前)販売が増加していて、現金取引が減少してキャッシュレス決済が増加しているそうです。それに、自家焙煎コーヒー豆の通信販売も増加傾向を示しているようです。
また、ローカルの食料品・食材やペーパーキッチン、トイレットペーパー、ファミリー向けミールセット(料理セット)なども喫茶店で売れているようです。