年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

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ピーベリーコーヒーは素晴らしい香味成分を持っている

コーヒー豆は、コーヒーノキに成る果実の種(タネ)です。 

コーヒー果実には、フラットビーンと呼ばれる平な豆(種)が2個、向かい合って収まっていますが、ビーベリーと呼ばれる丸い豆(種)が1個だけ収まっていることもあります。

コーヒー果実に収まっている豆(種)がビーベリーである確率は、約10%前後(or5~10%)だと言われています。

 

★コーヒー自家焙煎店のキーワードはスモールとローカル、ビーベリーコーヒーから学ぶ

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【目次】

ピーベリーのコーヒー豆は

大半のコーヒー果実には、フラットビーンと呼ばれている平らなコーヒー豆(種)が2個入っています。しかし、一部の果実には、ビーベリーと呼ばれている丸いコーヒー豆(種)が1個だけのものもあります。

フラットビーンは、コーヒー果実を2個のコーヒー豆(種)で共有しているわけですが、ビーベリーは1個のコーヒー豆だけでコーヒー果実を自由に使っているわけですから、ある種の自由さを持っていて、それがビーベリーの個性を作っているのかもしれません。

 

ビーベリーのコーヒー豆に対する評価

科学的には何も証明されているわけではありませんが、ピーベリーのコーヒー豆は、一般的なフラットビーンのコーヒー豆よりも、より多くの香味成分を持っていると感じている人たちもいます。年老いた珈琲豆焙煎屋も、その中の一人です。

ビーベリーのコーヒー豆を好評価する人たちは、一般的なフラットビーンのコーヒー豆と比べると、ビーベリーのコーヒー豆の方に甘味と風味を強く感じると主張しています。しかし、ビーベリーのコーヒー豆を評価しない人たちは、フラットビーンのコーヒー豆とビーベリーのコーヒー豆を比べても、甘味や風味に違いを感じられないと主張しています。

 

ビーベリーに対する需要

ビーベリーのコーヒー豆を焙煎すると、フラットビーンと異なる独特の香味・コクがあるということで、欧米には一定数のビーベリーファンが存在していて、その需要に応えていたのが中小のロースターだと言われています。

20世紀はマスマーケティングの時代でしたから、コーヒー業界でも、大手・中堅ロースターによる寡占化が進行した時代です。

その寡占化の影響で、中小零細ロースターの数が減少して、その結果として、ビーベリーコーヒー豆の需要も減少して行ったという話を聞いたことがあります。

 

ビーベリーコーヒーの生産

コーヒー豆生産者には、おそらく、コーヒー果実の中にフラットビーンが入っているかビーベリーの豆が入っているかを見分けることができないはずです。

ですから、コーヒー果実を摘み取って精製加工した後、手作業でビーベリーのコーヒー豆を選別して出荷していると理解しています。

ビーベリーのコーヒー豆生産は、生産量の希少性だけでは無くて、フラットビーンのコーヒー豆生産よりも手間と時間がかかっているという希少性も持っていると年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。

 

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