年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

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ユーシーシーフーヅが、UCCコーヒープロフェッショナルと社名変更

年老いた珈琲豆焙煎屋が店主をしているエカワ珈琲店(自家焙煎コーヒー豆小売専門店)ですが、コーヒー豆の自家焙煎を開始した1990年前後の頃から2000年代の初め頃まで、15年近く、コーヒー生豆の主たる仕入先はUCCコーヒーでした。

支払いが滞った時の取り立てが厳しくて、1990年代の中頃、一時的にコーヒー生豆仕入先を変更した事もありましたが、仕入れ価格が倍近く違うので、2年ほどで、UCCコーヒーに頼み込んでコーヒー生豆を売ってもらうようになりました。

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UCCニュースリリースより引用

ロイヤルシェフブランド 

1990年代、ユーシーシーフーズのロイヤルシェフブランドは、ホテル・レストラン・喫茶店向け業務用食品のトップブランドだったと思います。

UCCからコーヒー生豆を仕入れていた関係で、ロイヤルシェフの商品カタログが手に入ります。そのロイヤルシェフのカタログを眺めていると、冷凍ケースを購入して、ロイヤルシェフの商品を店頭で売ったらどうだろうかというような事を考えたりしたものです。

その後、UCCの社員だった方が、年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が営むエカワ珈琲店と同じ自治会の町内で自家焙煎コーヒー豆小売店を開業されたので、UCCからコーヒー生豆を仕入れる気持が無くなってしまってロイヤルシェフの商品とは縁が無くなりました。2002年春のことでした。

 

ユーシーシーフーズ 

2000年代の中頃以降だったと思います。詳しくは覚えていませんが、UCCの業務用焙煎コーヒー豆営業部門が、ロイヤルシェフブランドのユーシーシーフーズに移管されたと報じられていたのを覚えています。

考えてみれば、業務用食材と業務用焙煎コーヒー豆を別ルートで配達するよりも、一緒に配達・配送するほうが合理的ですから、報道に接して、そうなるのが当たり前だと感じた記憶が残っています。

ちなみに、年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が営んでいるエカワ珈琲店ですが、UCCからのコーヒー生豆仕入れをストップした後、現在(2020年)はUCCグループの傘下に入っているユニカフェから2年ほどコーヒー生豆を仕入れして、ユニカフェがコーヒー生豆の販売をやめてからは、㈱兼松のコーヒーネットワークからコーヒー生豆を仕入れています。

www.ekawacoffee.work

 

UCCコーヒープロフェッショナルと社名変更 

UCCグループの業務用事業の中核企業は、ユーシーシーフーズだと言われています。そのユーシーシーフーズが、2020年7月1日から、社名をUCCコーヒープロフェショナルに変更すると2020年1月27日に発表しています。

ちなみに、プロフェショナルとは、業務用分野を意味しているということです。

UCCグループの始まりは業務用焙煎コーヒー豆事業ですから、その中核企業が、社名にコーヒーを冠するのは当たり前の事だと納得できます。

UCCコーヒープロフェッショナルに社名変更すると同時に、スーパーの棚以外を業務用市場と定義するビジネスに軸足を移していくのだと思います。

 

業務用焙煎コーヒー豆市場

『ユーシーシーフーヅ社名変更で「UCCコーヒープロフェッショナル」誕生、コーヒーの飲まれ方変化に対応/2020年1月29日』と、ユーシーシーフーズの社名変更を報じている食品産業新聞社ニュースWEBによると・・・

家庭の外で飲むコーヒーは、従来は飲食店が中心だったが、オフィスの中で本格的なコーヒーを楽しむ人が増え、大学の中にもカフェが設置されることが珍しくなくなってきている。コンビニや公共交通機関のラウンジでもコーヒーマシンが設置され、新たに銀行でも対話式窓口の増加傾向から、コミュニケーションの助けになるコーヒーの提案が求められるなど、コーヒーの活躍の場が増えている傾向にある。

家で飲むコーヒー消費は、頭打ちの傾向を示しているようですが、家の外で飲むコーヒー消費は成長を続けていると年老いた珈琲豆焙煎屋は感じています。特に、カフェ・喫茶店・レストラン・ホテルなどの飲食店舗以外でのコーヒー消費が増加傾向にあるような気がしています。

何はともあれ、職場やショールーム・一般店舗など、フリー(無料)コーヒー需要を狙う業務用焙煎コーヒー豆市場は、日本のコーヒー産業の中で一番成長が期待できる焙煎コーヒー豆市場だと、年老いた珈琲豆焙煎屋には感じられます。

 

UCCは有形・無形の珈琲資産を持っている

UCCコーヒープロフェッショナルに社名変更して、同時に、スーパーの棚以外を業務用市場と定義するビジネスに軸足を移して行くのだと思います。

UCCは日本を代表する大手コーヒー企業で、その営業力には定評があります。そのUCCが、カフェ・喫茶店・レストラン・ホテルなどの飲食店舗以外の業務用コーヒー市場に本格的に進出して来るわけですから、オフィスコーヒーサービス市場で大きな地殻変動が発生する可能性があると考えます。

食品産業新聞社ニュースWEBの記事を読んでいて、オフィスコーヒーサービス事業への依存度が高い珈琲企業が、UCCが蓄積している有形・無形の珈琲資産に太刀打ちするのは至難の技だと、これまでの経験から、年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。