昭和レトロの雰囲気が売り物の喫茶店チェーンには勢いがあるわけですが、昭和から続くレトロな個人経営の喫茶店は、その店舗数を減らし続けています。
個人経営のレトロな喫茶店、昭和の最盛期に十数万店を数えたわけですが、2016年には数万店にまで減少していて、その後も減り続けているのは確実です。
一杯のコーヒーの需要は増えている、だけど・・
街で飲む一杯のコーヒー需要は増え続けていて、2018年の喫茶店市場の規模は約1兆2000億円、焙煎コーヒー豆の消費量も毎年増え続けているそうです。だけど、個人経営の喫茶店は、その店舗数を減らし続けています。
あるWEBメディアによると、その一番の原因はコンビニコーヒーの大ヒットで、それ以外に喫茶店利用方法の変化も原因しているとのことです。
個人経営の喫茶店は儲からない
個人経営の喫茶店が減り続けている理由ですが、年老いた珈琲豆焙煎屋は、基本的に個人経営の喫茶店・カフェが儲けられない商売になっているからだと考えています。
喫茶店の利用方法が、一杯のコーヒーを飲む場から時間つぶしやくつろぎの場に変わっているとしたら、個人経営の喫茶店・カフェが儲からないのが納得できます。
基本的に、喫茶店は一杯のコーヒーを売って儲けるビジネスですから。
喫茶店の利益の源泉は一杯のコーヒー
昭和ノスタルジアの喫茶店全盛だった頃、喫茶店は一杯のコーヒーを数多く売って儲けていました。
現在(2019年)、一杯のコーヒーを数多く売って儲けているのはコンビニエンスストアーです。(昭和の喫茶店はコーヒーを売って儲けるコーヒー小売業でした)
喫茶店の利用動機が、家庭・職場に次ぐ第3の場所(サードプレイス)ということで、時間つぶしやくつろぎの場に変わってしまって、一杯のコーヒーを数多く売るのが難しくなっているようです。
しかし、この傾向は、もう30年以上も前から徐々に進行していて、それが個人経営の喫茶店が儲けられなくなった最大の原因だと年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。
だったら、どうすれば・・・
一杯のコーヒーを売って儲けるビジネスへの原点回帰、それが一番の特効薬だと考えています。
それ以外なら、サイドビジネス的にボランティア感覚で営むのが良いと考えています。
付加価値をつけた一杯のコーヒーを売るマーケティングについては、スターバックスコーヒーのマーケティングが参考になるような気がしています。
年老いた珈琲豆焙煎屋は零細生業パパママ規模の自家焙煎コーヒー豆小売専門店ですが、今年(2019年)の春、喫茶店の営業許可を取得しました。
昭和レトロな喫茶店経営には興味がありませんが、地方の町のビジネス街で一杯のコーヒーを売るビジネスには興味があります。
ということで、サイドビジネス的に一杯のコーヒーを売るビシネスを探究してみようかと考えている今日この頃です。もしかしたら、・・・・・かも。
参考までにですが・・・
昭和の頃から営業を続けている個人経営の小さな喫茶店が減り続けている理由として、常連のお客さんの高齢化もあると考えています。
これは、昔から営業を続けている小規模零細商店全ての問題で、個人経営の小さな喫茶店に限らないわけですが・・・。
個人経営の零細小規模小売ビジネスは、基本的に常連のお客さんによって成り立っています。
その常連のお客さんが、毎年・毎年歳を重ねて行って、常連のお客さんで無くなって行きます。その結果、毎年・毎年、客数が減少して売上も減少して行きます。