オフィスや大学、ホテル等にスターバックスコーヒーが展開している"We Proudly Serve Starbucs"事業ですが、2019年4月1日から、スターバックスコーヒージャパンに替わってネスレ日本の担当となるそうです。
ネスレ日本のプレスリリースによると、"We Proudly Serve Starbucs"は、2018年2月、スターバックスコーヒージャパンが、オフィスチャンネルをメインに開始した事業で、スターバックスコーヒーの店舗以外でも、スターバックスのコーヒーを提供するサービスだとあります。
私は、スターバックスコーヒーのオフィスコーヒーサービス事業だと理解しています。
"We Proudly Serve Starbucks"は、2018年開始の段階では、5年で500か所の展開を想定していたそうですが、ネスレ日本は、5年で800か所への導入を目指すとのことです。
【⇒流通ニュース/スターバックスのオフィス向けコーヒー事業をネスレに移管】
去年(2018年)の8月、スイスのネスレ本社は、スターバックスコーヒーの小売用・業務用製品について無期限のグローバルライセンスを約71億ドルで購入しています。それに伴っての事業移管だと報じられています。
ブランドの力ではスターバックスコーヒーが相当に勝れていますが、営業力ではネスレ日本の方が相当に勝っていると思います。ですから、5年で800か所導入の目標は簡単に達成されると思います。
1990年代前後、オフィス向けコーヒー市場(オフィスコーヒーサービス)は、小型生産用コーヒー豆焙煎機を駆使するコーヒー豆自家焙煎店のドル箱でした。
1990年代の後半から、ロースターと呼ばれる喫茶店向けコーヒー業務卸会社が積極的に進出して来て、2000年代に入ると、コーヒー豆自家焙煎店はその市場から追い出されてしまいます。ロースターが勝ち組で、コーヒー豆自家焙煎店は負け組でした。
2010年代後半、オフィス向けコーヒー市場(オフィスコーヒーサービス)は、大量生産した焙煎コーヒー豆の重要な消費市場になっています。そして、その市場は、作り置きコーヒーから淹れたてコーヒーにシフトしつつあります。
オフィス向けコーヒー市場ですが、今後、急速に変化して行くのだろうと推測している今日この頃です。
変化の仕方次第で、オフィス向けコーヒー市場では負け組のコーヒー豆自家焙煎店にも、楽しい未来が待っているかもしれません。
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