年金だけでは食べて行けない高齢者たちの新しい現実

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悠々自適の老後生活なんて、年老いたフリーランス(自営業者)には「夢のまた夢」です。貯えがほとんど無くて、支給される公的年金も年間100万円に届かないわけですから・・・。

国の労働力調査によると、65歳以上の高齢者の4人に1人は仕事に就いているとのことです。平成の30年間で、仕事に就いている高齢者の人数が約3倍に増えたとする調査結果もあるようです。

 

これは、日本だけの現象ではなくて、アメリカなどでも同様の傾向を示しているようです。キャンピングカーで生活しながら、仕事を探して移動する高齢者が増えているそうですから・・・。

悠々自適の老後生活を選択できるのに働き続けることを選択する高齢者もいますが、そのタイプの高齢者は恵まれているのかもしれません。

生活を維持するために、あるいは、体調を崩して働け無くなった時に備えて仕事を続けている高齢者も数多くいるわけですから。 

 

個人事業主/自営業者(フリーランス)が加入する年金制度は、国民年金です。

企業や役所などの雇用主が社員の貯金を管理する厚生年金と違って、個人で貯金を管理するパーセンテージが高いのが国民年金です。

国からの補助金を加えても、国民年金の支給額は満額で毎月数万円です。しかし、満額を受給できる高齢者は少なくて、大半は、毎月3万円~5万円くらいの支給を受けているのが現実だと思います。

ほとんどの個人事業主/自営業者(フリーランス)は未納付の期間を持っているので、満額受給とはほど遠い環境にあるようです。

 

個人事業主/自営業者(フリーランス)として現役時代を過ごして来た高齢者は、厚生年金や健康保険という国の主流となっている社会保障制度から疎外された存在なのかもしれません。

満額で無くても国民年金を受給している高齢者は恵まているほうで、国民年金未加入の高齢者も多数いるはずです。(忘れらているかもしれませんが・・・)

 

高齢者間格差も拡大していて、富裕層に属する高齢者と貧困層に属する高齢者があるのだとすると、国民年金だけを受給している高齢者の大半は、貧困層に属しているような気がします。

今後、何百万人もの人々が、ものすごく脆弱(もろい)財政基盤のもとで老後生活を送ることになるはずです。働いて収入を得なければ食べて行けなくなる高齢者が、増えて行くだうと推測しています。

 

悠々自適の老後を堪能できる高齢者は約2割くらいで、何とか公的年金だけで暮らせる高齢者は約4割くらいだと想像しています。そして、残りの3分の1くらいの高齢者には厳しい未来が待っているのだと思います。

今後、社員の貯金を責任を持って管理できる雇用主が少なくなって、個々人が自分の貯金に責任を持つことが必要となって行くのだとすると、当然のこととして、厳しい未来を持つ高齢者が増えて行くはずです。

 

高齢者全体の3分の1くらいは年老いても働き続ける必要があるということで、とある地方都市で零細生業パパママ店を営む老夫婦は、働かなければ食べて行けないのは自分たちだけでは無いという新しい現実に、何となく漠然とした安心感を感じている今日この頃です。

少子高齢化と人口減少が常態化している労働力不足の社会で暮らしているといっても、高齢者が仕事に就いて収入を得るのは至難の技だと思います。雇用する方は、体力・体調に不安のある高齢者よりも、できるだけ若い人を雇用したいわけですから。

 

ちなみに、とある地方都市で零細生業パパママ店を営む老夫婦は、お金の貯えはありませんが、現在の仕事に対する経験・技術・知識の蓄積を持っています。

誰かに雇われているわけでは無くて、自分で自分を雇用しているフリーランスですから、それに、仕事を続けることができれば、それほど苦労することなく夫婦2人が食べるのに不自由しないくらいは稼ぎ続ける自信を持っているわけですから。

考えてみれば、年金だけでは食べて行けないけれども、もしかしたら、幸せな高齢者の部類に入るのかもしれません。