コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか (ポプラ新書) を読んだのは、もう数年前の事です。
2015年秋に発行された本で、年老いた珈琲豆焙煎屋は、2015年12月にアマゾンで印刷された新書版を購入して、2016年の正月に読んだ記憶が残っています。
【参考】コンビニコーヒーに関する記事です。参考になるかどうか分かりませんが。
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理由は簡単明瞭
値段の安いコンビニコーヒーが値段の高い高級ホテルのコーヒーよりも、何故美味しいのか、その内容が知りたくて「コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか (ポプラ新書) 」を購入して読んだのですが、その理由はいとも簡単明瞭でした。
コンビニコーヒーは挽きたて淹れたてで、高級ホテルのコーヒーは作り置きしたコーヒーで、その作り置きしたコーヒーを保温プレートを使って保温しているからだと説明していました。
年老いた珈琲豆焙煎屋のようなコーヒー豆自家焙煎の仕事で食べている者には、至極当然の理由だったのを覚えています。
本の目次
『コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか』という本のタイトルにつられて購入したのですが、本の内容は、著者・川島良彰さんのコーヒー経験に基づくコーヒーの話で占められていました。
コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか (ポプラ新書)の目次の部分を引用すると、以下の通りです。
【本の目次】
はじめに なぜ、日本人は並んでまでコーヒーを飲むのか
第一章 コンビニと高級ホテル、コーヒーの価格の差はなぜ生まれるのか
第二章 まずいコーヒーには理由がある
第三章 品質基準を明確にし、品質のピラミッドを作る
第四章 なぜ、JALのコーヒーが世界一になったのか
第五章 生産者と消費者は対等なパートナー
終 章 コーヒー屋ほど面白い商売はない
対 談 コーヒー市場が成熟するには
川島良彰さんについて
著者の川島良彰さんは、元UCCの社員で実家は静岡県を拠点とするのコーヒーロースター「コーヒーのかわしま」で、エルサルバドルでコーヒーの仕事に従事した後、スカウトされてUCC上島珈琲に就職、51歳でUCC上島珈琲を退職して株式会社ミカフェートを設立した方です。
世界中のコーヒー産地を飛び回っていて、「コーヒーハンター」とも呼ばれている方だと著作に書いてあります。
日本のコーヒーの波について
川島良彰さんの著作、「コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味しいのか」の「はじめに」よりの引用です。
まずは、ファーストウェーブ。
これは、1950年代に戦中から止まっていたコーヒーの輸入が再開され、日本のコーヒー市場が活性化した1960年代頃だと思います。
そして、1970年代から始まった喫茶店ブームがセカンドウェーブです。
こだわりのコーヒーを淹れるマスターがいるコーヒー専門店が日本の随所に見られました。
しかし、バブルによる家賃高騰で喫茶店文化は終焉を迎え、取って代わったのが1990年代のチェーン店の展開とシアトル系の日本上陸、そして自家焙煎ブーム。
これが、日本のサードウェーブです。
そして、ここ数年、活況を呈しているのが、コンビニエンスストアで提供される淹れたてコーヒーです。
コンビニの100円コーヒーが引き起こした大きな波が、日本に於けるフォースウェーブと言えるのではないでしょうか。今、コンビニコーヒーは、日本のコーヒーのトレンドを読む上で、見逃せない存在になっています。
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