ニューヨークという大都会で生活しているアメリカ人記者がレポートする東京の喫茶店像ですが、東京から数百キロメートル離れた田舎町に住むエカワ珈琲店が見る東京の喫茶店像と重なるところが多々あります。
それほど広くもなくて、どちらかと言えば狭くて薄暗い店内、窓にはレースのカーテンがかかっていて、20年以上は使っていると思われる小さなテーブルとビニールソファーのイス、アメリカの簡易食堂(ダイナー)にあるような細長いバーカウンターと止まり木のイス、それがアメリカ人記者がレポートする東京の平均的な喫茶店のイメージです。
その昔、エカワ珈琲店の前身、「純喫茶コロナ」も、そのような感じの喫茶店でした。
その昔風の喫茶店に、海外メディアは、日本を感じているのかもしれません。
アメリカ人記者がレポートする、東京の喫茶店の仕事ぶりは次のとおりです。
喫茶店の店内では、時間をかけてゆっくりと物事が進行します。
喫茶店を訪れるお客さんの大半は、コーヒーを飲みながら自分の時間を楽しんでいます。
ですから、コーヒーの提供スピードはゆっくりとしたものです。
お客さんが座席に着席すると、ウェーターがやって来てテーブルに灰皿を置くと、注文も聞かずに離れて行きます。
その後、コップに入った水を持ってきて、注文の商品を尋ねます。
コーヒーを注文すると、ネルドリップを使って手作業でゆっくりと時間をかけてコーヒーを淹れてくれます。
出来上がったコーヒーは、高級感のあるコーヒーカップで提供されます。
「本当に素晴らしい経験だった」、それがアメリカ人記者の喫茶店体験の感想です。
【ネタ元】
The New York Times Style Magazine/Ristretto | Tokyo Coffee