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ネスレ日本が、全日本コーヒー公正取引協議会、全日本コーヒー協会、日本インスタントコーヒー協会、日本珈琲輸入協会から脱退

世界最大の食品企業ネスレは、2014年7月23日付けのプレスリリースで、全日本コーヒー公正取引協議会、全日本コーヒー協会、日本インスタントコーヒー協会、日本珈琲輸入協会から脱退すると表明しています。

理由は、レギュラーソリュブルコーヒーの名称表記についての見解の相違にあるとのことです。

 

日本に進出して半世紀以上の歴史を持つネスレですが、これまでは主に家庭用のインスタントコーヒー市場での活動を主体にしてきたのだと思います。

それが、この2年から3年、業務用コーヒー市場での活動が目立つようになって来ています。

オフィスコーヒー需要や飲食店関係のコーヒー需要にターゲットを定めて、活発なマーケティング活動を展開しています。

 

アメリカでは、キューリングに代表されるポッドコーヒー市場が急成長していて、大手・中堅コーヒー企業の活動が活発化しているようです。

大手・中堅コーヒー企業間の競争となると、最終的に価格競争となる可能性が高いわけですから、この分野を頼りにコーヒー企業が成長を続けることは難しくなってくるかもしれません。

 

8月末(2014年の)、ネスレが、持続可能なコーヒー豆の生産に数百億円を投資するというニュースがDaily Coffee News に掲載されていました。

生産者の生活や栽培環境に配慮して、その部分にそれなりの報酬を支払っている持続可能なコーヒー豆生産に関係するコーヒー市場ですが、スターバックスコーヒーやサードウェーブコーヒー好調の影響を受けて拡大傾向にあります。

もしかしたら、先進国と呼ばれている国々のコーヒー市場で、これからも順調に成長して行くのは、この分野のみなのかもしれません。

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サードウェーブコーヒーのビッグ4、スタンプタウンコーヒー、インテリジェンシアコーヒー、カウンターカルチャーコーヒー、ブルーボトルコーヒーの4社のうち、カウンターカルチャーコーヒー以外の3社には投資ファンドの資金を受け入れています。

そして、この分野のコーヒー市場については、小規模なコーヒーロースターの起業参入が相次いでいるようです。

それだけ、この分野のコーヒー市場の成長可能性が高いのだと思います。

零細生業パパママ店のエカワ珈琲店(店主は年老いた珈琲豆焙煎屋)もそうなのですが、全国の零細生業コーヒーロースターの大半は、この分野のコーヒー市場で商売を営んでいるのですから、一番成長可能性の高いコーヒー市場で商売を営んでいるのかもしれません。

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