←高倉町珈琲店のホームページより
2018年5月17日放送の「カンブリア宮殿」という経済ドキュメンタリー番組(テレビ東京)が、高倉町珈琲店と創業者である横川 竟 (よこかわ きわむ)さんを取り上げていました。
横川さんはスカイラークの創業者で、77歳だった4年前、高倉町珈琲店を創業して、現在(2018年5月)、19店舗を展開しているそうです。
主たる客層は、団塊の世代とその前後の世代のようです。エカワ珈琲店の店主も、その世代に属しています。
若い頃、喫茶店に入り浸って、30代・40代・50代の働き盛りでは、喫茶店よりも居心地の良いファミリーレストランをよく利用していた世代です。
1985年頃に最大を数えた昭和の喫茶店の店舗数ですが、その後すぐに、店舗数の減少が始まります。
喫茶店需要が減少したのではなくて、より居心地の良いファミリーレストランやファーストフードレストランに喫茶店需要が流れて行ったのだと、コーヒー豆自家焙煎店歴約30年のエカワ珈琲店は考えています。
2000年代の中頃、団塊の世代の定年退職が始まると、街の喫茶店に団塊の世代が帰って来ると言われていました。しかし、団塊の世代は喫茶店に帰ってこなかったわけです。その後も、団塊の世代とそれに連なる世代は働き続けていたのが、その理由だと推測しています。
現在(2018年)、団塊の世代とそれに連なる世代の恵まれた人たちは、ほぼリタイアしています。その彼ら彼女らの喫茶店需要が、ファミリーレストラン型の喫茶店『高倉町珈琲店』を大繁盛させているようです。
マクドナルドなどのファーストフードレストランでも、団塊の世代とそれに連なる世代の人たち(特に男性)がたむろしています。
リタイアしている団塊の世代とそれに連なる世代の人たちは、喫茶店に帰って来ているのだと思います。しかし、個人経営の昔ながらの喫茶店では無くて、喫茶店化したファミリーレストランやファーストフードレストランに帰って来ているのだと思います。
3人に1人は65歳以上の高齢者の時代ですから、ファミリーレストランやファーストフードレストランの喫茶店化は、今後、スピードを上げて進行して行くはずです。
そして、団塊の世代とそれに連なる世代は、喫茶店化したファミリーレストランやファーストフードレストランを消費することになるのだと思います。
この世代が、個人経営の昔ながらの喫茶店のサービスに満足するとは、これまでの経験から、どうしても考えることができません。