100年前、ウィルアム・H・ユーカーズが、膨大な時間と労力、それに資金を投入して完成させたコーヒー研究の書籍が『ALL ABOUT COFFEE』です。1922年に初版が刊行されて、その後、1935年に第2版が刊行されています。
昭和の時代に日本で刊行された珈琲書のほとんどが、この『ALL ABOUT COFFEE』の影響を受けていると言われています。昭和日本の珈琲研究のバイブル的な書籍だったわけです。
現在(2018年)、『ALL ABOUT COFFEE』はインターネット内で無料公開されていて、googleの翻訳機能を使って無料で読むことができます。しかし、20年前は、読んでみたければ、TBSブリタリカ刊行の『ALLABOUT COFFEE(日本語に翻訳している)』を、3万円以上費やして購入するしか無かったわけです。
エカワ珈琲店は、TBSブリタリカから刊行されていた『ALLABOUT COFFEE』を、1990年代の後半に購入して蔵書しています。でも、難しすぎて読むのが苦痛になってしまって、3分の1くらいしか読んでいません。20年以上、押し入れの中で眠っています。
ALL ABOUT COFFEE コーヒーのすべて (角川ソフィア文庫)
- 作者: ウィリアム・H・ユーカーズ,山内秀文
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/11/25
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
しかし、山内秀文さん翻訳の『ALL ABOUT COFFEE コーヒーのすべて/角川ソフィア文庫』は、ものすごく理解し易くて簡単に読破することができました。
山内秀文さん翻訳のALL ABOUT COFFEEは、1935年に刊行された第2版に基づいているとのことですが、大勢の人たちが少しずつ翻訳した本と一人の料理研究家(コーヒーに通じている)が翻訳した本との相違が内容に出ているのかもしれません。
『ALL ABOUT COFFEE』はインターネット内で無料公開されていて、google翻訳を使って読むこともできますが、山内秀文さん翻訳の『ALL ABOUT COFFEE コーヒーのすべて/角川ソフィア文庫』の流ちょうな文章表現には太刀打ちできないようです。