コーヒー豆は、コーヒーノキに成る果実の種(タネ)です。
コーヒー果実には、フラットビーンと呼ばれる平な豆(種)が2個、向かい合って収まっていますが、ビーベリーと呼ばれる丸い豆(種)が1個だけ収まっていることもあります。

これから始まる「新しい世界経済」の教科書: スティグリッツ教授の
- 作者: ジョセフ・E.スティグリッツ,Joseph E. Stiglitz,桐谷知未
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2016/02/18
- メディア: 単行本
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コーヒー果実に収まっている豆(種)がビーベリーである確率は、約10%前後だと言われています。
ビーベリーには、フラットビーンと異なる独特の香味・コクがあるということで、欧米には、一定数のビーベリーファンが存在していて、その需要を中小のロースターが充たしていたわけです。
20世紀はマスマーケティングの時代でしたから、コーヒー業界でも、大手・中堅ロースターによる寡占化が進行した時代です。
その寡占化の影響で、中小零細ロースターの数が減少して、その結果として、ビーベリーの需要も減少して行ったという話を聞いたことがあります。
「寡占化=消費者の選択肢の減少」なのだと思います。大手・中堅コーヒーロースターによる寡占化が進行して、その結果として、消費者の選択肢が少なくなって行ったのだと思います。
21世紀に入って、グローバル経済の勢いが増して、スモールとローカルが経済成長のキーワードだと指摘する意見に注目が集まっています。
21世紀に入ると、北米大陸で小規模・零細ロースターが数多く誕生して、大量生産されるコーヒー以外の選択肢(少量生産のコーヒー)を提供することで、皆で仲良く成長を続けています。
日本の場合、21世紀に入っても、大手・中堅コーヒーロースターによる寡占化が続いていたわけですが、2010年代も中頃となって、ちょっと雰囲気が変化し始めているように感じられます。
北米大陸同様に、小規模・零細ロースターが提供する少量生産のコーヒーに注目する人が増えつつあるのだと思います。
最近のコーヒー豆販売体験から、コーヒー消費全体の10%~20%くらいを少量生産のコーヒーが占める時代が、もうすぐやって来るだろうと考えているエカワ珈琲店の今日この頃です。