小さな事業者ですが、規模の大きな企業とは、全く違ったすごい力を持っているのかもしれないと、最近、考えるようになっています。
零細生業パパママ店の自家焙煎コーヒー豆小売店でも、ちょっと頑張れば、大手コーヒー企業を狼狽させることも可能な時代になっているのだと思います。
大規模ビジネスや中規模ビジネスと違って、小規模な零細生業パパママ店ビジネスの場合、仕事の興味が全く違っているのだと思います。
小規模な零細生業パパママ店ビジネスの場合、大規模ビジネスや中規模ビジネスと同じように戦略的な仕事、計画的な仕事、利益の大きい仕事を求めても競争から弾き飛ばされるだけですから、興味があって、楽しくて、気持ちの良い仕事を求めるのが生き残りの秘訣だと考えるようになっています。
大きな組織よりも、ものすごく少ないコストで、様々な仕事にアプローチできるのが小規模零細事業者の特権なのかもしれません。
例えば、エカワ珈琲店は、自ら運営・管理しているサイトやブログで自前の情報を発信していて、そのサイトやブログにアフリエイト広告を貼り付けています。
また、これまで蓄積して来た経験・知識・技術を情報化して(記事にして)、有料で公開(販売)しています。
アフリエイト広告の貼り付けも、記事の有料公開(販売)も、どちらも費用は無料です。
電子書籍の発行・販売もコストはほぼゼロですから、こちらの方にも挑戦したいと考えています。
反響=収益という形で、自分で簡単に確認することもできます。反響は、今(2017年6月末)のところ芳しくありませんが、徐々に徐々に上昇曲線を描いているように感じられます。
主たる収入源の自家焙煎コーヒー豆小売でも、小規模な零細生業パパママ店ビジネスの特徴たる低コスト・低リスク商売を営んでいるつもりです。
大きな組織や中規模の組織と比べれば、本当にごく僅かなコストで商売を営めますから、もちろん、低リスクとなります。
今年(2017年)の春、「ほぼ日刊イトイ新聞」が株式市場に上場したというニュースが流れていました。
こじんまりとした小さな事業者が、こじんまりとしたビジネスだけを営むとは限らない時代になっているのだと思います。
海の向こうアメリカでは、そのような事例は多数存在しているようです。
巨大な弁護士事務所を飛び出して、個人で弁護士事務所を立ち上げたある弁護士は、仕事の量が以前の半分になったのですが、初めて自分の仕事を楽しんでいるそうです。
大手建設会社で安定した地位と収入を得ていた一人の建築家が、独立することで収入が3倍になったそうです。
彼は、設計の仕事をアウトソーシングすることで、巨大な設計事務所と張り合っています。そして、彼は、その仕事を楽しんでいると伝えられています。
大きな家庭用品販売会社を脱サラしたある女性は、現在、家庭用品の企画製造販売の仕事を個人で営んでいます。
もちろん、自前の工場を持っていません。売り込み専門の営業スタッフも雇用していません。
彼女は、インターネット事業者を利用して、彼女の商品を小売店に販売しています。
彼女は、自分の費やした時間以外に、ほとんどリスクを取っていません。
彼女は、多額のお金を投入すること無く、簡単に家庭用品の企画・製造・販売の仕事を営んでいるわけです。
ロングテールに関連することの一つとして、何が起こるか予想が出来ないという部分があるのだと思います。
事業を開始するのは簡単なのですが、それをどこで開始するかが難しい問題なのかもしれません。
起業するのに多額の資金が必要ならば躊躇しますが、もし、それほど資金を必要としないのなら、起業できる可能性が高くなるはずです。
よりランダムに、より行き当たりばったりに、それほどリスクを取らずに起業できるならば、起業のチャンスが増加するはずです。
起業を考えるなら、まず、週末起業を考えるべきなのかもしれません。
そして、全く将来に対する恐怖感が消滅した段階で脱サラして、本格的な商売を営むのが、起業の近道なのかもしれません。
1995年、カルフォルニア州で設立された小さなインターネット・オークションの会社eBayは、1998年、ナスダックに上場、その後も成長を続けて、2006年には、1万人以上の従業員とその家族を養う大企業に成長しています。
でも、そのような実例はごく僅かです。
大多数の小さな事業者は、小さな事業者としての強みを生かすビジネスを営むことで、生き残って行くのだと思います。
そして、現在は、小さな事業者が、その強みを生かして「小ぢんまりとしたビジネス」を営むことが可能な時代がやって来ているのだとエカワ珈琲店は考えています。
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