エカワ珈琲店の店主ですが、20代の頃から本屋さんという商売に憧れていました。
実家が喫茶店を営んでいたので、喫茶店にとって本は相性の良い商品だと、何となく感じていたものです。
40代を目前にして脱サラを決行、母親が営んでいた珈琲屋(コーヒー豆自家焙煎店)を引き継いでからは、珈琲屋の複業として本を販売できないだろうかと、何回も何回も考えたものです。
学校や役所、その他の事業所に焙煎コーヒー豆を配達していると、本屋さんの配達と遭遇するのが常だったので、本を取り扱いたいという思いを強く持っていました。
でも、本を取り扱うには、本の取り次会社との契約が必要で、店舗と保証金、それに仕入れに相当な資金(2000万円~3000万円)が必要だということで、本を取り扱うことをあきらめたこともありました。(1990年代の話です)
その後も、取り扱いたい本や雑誌だけを仕入れる方法が無いだろうかと、何回か調べたことがあるのですが、そのような都合の良い方法はありませんでした。
そんなこんなで、印刷された本や雑誌を取り扱う複業については、完全にあきらめてしまったわけです。
今日、ネットサーフィンをしていて、『「誰でも本屋さんになれる」新サービス 小さな書店、街に広げる』という記事を見つけました。
ちなみに、この記事は、月刊事業構想2017年7月号に掲載されている記事の一部分です。
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月刊事業構想 2017年7月号 [雑誌] (デジタルと店舗の融合)
- 作者: 事業構想大学院大学出版部
- 出版社/メーカー: 株式会社日本ビジネス出版
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出版取次の大坂屋栗田が運営する書籍少額取引サービス「Foyer(ホワイエ)」が、その新サービスです。
保証金無しで少額取引オッケーということですから、喫茶店・カフェ・珈琲豆屋でも複業で本を売ることができます。
Foyer(ホワイエ)のサイトの写真のページより引用
喫茶店・カフェと印刷した本ですが、相当に相性が良いのだと思います。そして、コーヒーと印刷した本の相性も良いのだと思います。
近い将来、喫茶店やカフェのスタッフが、ポットサービスのコーヒーと一緒に本や雑誌をオフィスに配達するという風景や、焙煎コーヒー豆と一緒に本や雑誌を配達している風景が、当たり前の風景になるかもしれません。
10年前に、 Foyer(ホワイエ)のようなビジネスが登場していたらと、去年(2016年)、高齢者の仲間入りをしたエカワ珈琲店の店主には、ちょっと悔しいビジネスの登場です。