年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ | エカワ珈琲店

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零細生業パパママ店の遠距離(通信)販売は、今後、ハードルが高くなって行くのだと思います

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エカワ家ですが、10年前と比べると、インターネット通販を利用して買い物をする機会が大幅に増えています。特に、この2年から3年でインターネット通販利用回数が急上昇しています。

 

約4年間、自家用自動車を所有しない生活をしていたのですが、地方の町に住んでいて自家用自動車を所有しないということは、買い物や外食、地域との交流に大きなハンディキャップを持つことを意味しています。

一種の買い物難民化という理由もあって、インターネット通販を利用する機会が大幅に増加した次第です。

エカワ珈琲店の場合、アマゾン、楽天市場、ヤフーショッピング、それにロハコの4つの総合ショッピングモールをよく利用しています。

それ以外は、時々、ユニクロとオルビスを利用するくらいですが、今のところ、それで十分に事足りています。

 

エカワ珈琲店が、インターネットを利用して、焙煎コーヒー豆の通信販売を開始したのが2003年頃です。

その後、店舗販売や配達販売の減少をカバーする形で、焙煎コーヒー豆の通信販売が徐々に増えて行きました。

しかし、通信販売の売上の約3分の2は電話注文で、インターネット経由の注文は、通信販売の売上の約3分の1くらいです。

 

インターネット経由の新しいお客さんは年間10名未満で、インターネット経由の場合、ほぼ同数のお客さんが毎年離れて行きます。

楽天市場やアマゾン、それにヤフーショッピングに出店して、焙煎したコーヒー豆を大量に売り捌いている珈琲屋さんが存在しているわけですから、「エカワ珈琲店も・・」と考えたこともあります。

しかし、最近、インターネット通販に期待し過ぎるのは危険だと考えるようになっています。

 

誰もが日常的にインターネット通販を利用する時代となって、遠距離(通販)販売の分野は、大手中堅事業者有利の状況が固まりつつあるのだと思います。

零細生業パパママ店が、必死になって挑戦する分野では無くなって来ているのだと思います。

いくら、必死になって挑戦しても、大手中堅の事業者に太刀打ちできるとは考えられません。

 

その昔、零細生業パパママ店の商売は、地域密着が主体でした。

それが、地域密着が成り立たなくなって、街中から、零細生業パパママ店の姿が消えて行きました。

2010年代も半ばになって、零細生業パパママ店に吹いていた逆風が、順風に変わって来ています。(ある程度の人口が集積している地域での話ですが・・・)

年老いた珈琲豆焙煎屋も、その風向きの変化を少しだけ感じています。

 

原料のコーヒー生豆価格が上昇していて、価格転嫁しなければ相当にしんどい状態が続いているのですが、通販の売上減少が恐ろしくて価格転嫁をしていません。

それにプラスして、最近では、宅急便の再配達問題や送料値上げがクローズアップされていて、この秋からの送料値上げは確実だと報じられています。

ということで、今年中の価格転嫁(値上げ)は、避けることはできないと考えているのですが、価格転嫁(値上げ)を実施すれば、相当数のお客さんを失う可能性が高いと考えています。

 

その昔、自家焙煎コーヒー豆小売商売の基本は、「地域密着商売に有り」とされていたわけですから、もう一度、その基本に戻ってみようかと考えています。

通販については、価格転嫁(値上げ)しても、エカワ珈琲店を贔屓にしてくれるお客さんに依存する商売に転換して行こうかと考えているエカワ珈琲店の今日この頃です。

 

追記/2018年6月8日

1年前、体調不良ということもあって、相当に弱気になっていました。

現在(2018年6月)、零細生業パパママ規模の自家焙煎コーヒー豆小売店にとって、インターネット通販は相当に強力な販売チャンネル だと考えています。

しかし、インターネット通販の依存度が高くても危険だと思っています。

ekawa.hatenadiary.jp