コーヒー豆自家焙煎店の役割は、地域の特別な焙煎コーヒー豆需要に応えることだと考えています。
例えば、街中の小さな喫茶店やカフェですが、その昔、焙煎したコーヒー豆の調達先は、業務用卸メインのコーヒー豆焙煎会社しか無かったわけです。
業務用卸メインのコーヒー豆焙煎会社の中の1社と契約して、その1社だけから焙煎したコーヒー豆を購入していたわけです。
現在(2017年)は、どこの街でも、小さなコーヒー豆自家焙煎店が、少なくて1店舗、多い地域では数店舗存在しています。
街中の小さな喫茶店やカフェでも、コーヒー豆自家焙煎店(小さな焙煎屋)が数多く営業している地域でなら、幾つかの焙煎屋さん(コーヒー豆自家焙煎店など)から、少しずつ煎りたて新鮮な焙煎コーヒー豆を調達することが可能なのだと思います。
街中の小さな喫茶店やカフェが、業務用卸メインのコーヒー豆焙煎会社から調達する場合、一度に、相当量の焙煎したコーヒー豆を仕入れることになります。
購入単価は高くなっても、少量(例えば200g)調達を希望する喫茶店やカフェが存在しているかもしれません。
地域のコーヒー豆自家焙煎店は、それらの需要に応える必要があるのだと思います。
コーヒー豆自家焙煎店の大半は、小型の生産用コーヒー豆焙煎機(3kg~5kg容量)を駆使してコーヒー豆を焙煎していて、一回一回時間を費やしてコーヒー豆を焙煎するバッチ式の少量生産が専門です。
ですから、喫茶店やカフェのスペシャリティーコーヒー需要に応えるには、うってつけの生産体制になっています。
幾種類かのスペシャリティーコーヒーを、少量(例えば200g)ずつ、喫茶店やカフェに販売することも可能です。
また、小型の生産用コーヒー豆焙煎機(3kg~5kg容量)なら、その容量の60~80%の範囲内で焙煎コーヒー豆の特注需要に対応することも可能です。
そして、喫茶店やカフェで、焙煎して少量ずつ袋詰めしたスペシャリティーコーヒー豆を小売販売してもらうこともできます。
街中の喫茶店やカフェと地域のコーヒー豆自家焙煎店は、相当に相性が良いはずだと考えています。
街中の喫茶店やカフェが、チェーン系の喫茶店・カフェと競い合うには、地域のコーヒー豆自家焙煎店の協力が必要不可欠なのだと思います。
小型の生産用コーヒー豆焙煎機(3kg~5kg容量)を駆使するコーヒー豆自家焙煎店と、中容量や大容量のコーヒー豆焙煎機を備えている焙煎会社とでは、商品も商売の仕方も全く異なっているのだと思います。
街中の喫茶店やカフェは、その違いを活用するべきだと思います。そして、その需要に応えるのが、コーヒー豆自家焙煎店の役割なのだと、これまでの経験から、そのように考えています。
地域のコーヒー豆自家焙煎店には、コーヒーミルやコーヒーを淹れる器具を無料で貸与する能力はありませんが、そして、焙煎コーヒー豆の納入価格も少し高くなるかもしれませんが、街中の喫茶店やカフェが、地域のコーヒー豆自家焙煎店から焙煎コーヒー豆を調達するメリットは、それを上回るはずだと推測しています。