エカワ珈琲店は家内商店で、従業員は夫婦2人だけです。
そのような生業商売を、もう20年以上も続けていて、毎日、気楽に働いています。
脱サラして商売を始めたわけですから、事業規模を拡張したいと考えていた時期もあります。
それが、数々の失敗を重ねた結果として、事業を発展させる能力に欠けていることを悟ったのは、脱サラ後、数年くらいが経過した後のことでした。
それ以後、家内商店に徹することにして、商売と生活の糧である「珈琲」について、できるだけ数多くのことを知る努力だけを続けています。
住居兼店舗で営む零細生業の家内商店ですが、20年前には、最も時代遅れの商業形態で、廃れて行く働き方の代表だと考えられていました。
現在(2017年)は、「ホームワーク/自宅で働く」が、最先端の働き方になっています。
インターネット技術の進歩と普及、それに伴う社会インフラの変化によって、最先端の働き方として「ホームワーク/自宅で働く」が登場して来たのだと思います。
考えて見れば、エカワ珈琲店の気楽な家内商店稼業も、インターネット技術の進歩と普及、それに伴う社会インフラの変化に助けられている割合が大きいわけです。
エカワ珈琲店ですが、それほど一生懸命に働かなくても、何とか食べるのに不自由しないだけのお金を稼げています。
「気楽に働いて、食べるのに不自由しないだけのお金を稼げる」、それが家内商店(家内工場)の特徴なのかもしれません。
「もう少し、気合を入れて働いてみよう」、時々ですが、そんなことを考えます。でも、一晩眠れば、もう忘れてしまっています。
もしかしたら、エカワ珈琲店の経営者夫婦ですが、ものすごく幸せな商売を営んでいるのかもしれません。