レギュラーコーヒー豆とは、マスマーケットのお客さん向けに販売されていて、スーパーマーケットやコンビニエンスストアーで気軽に購入できる焙煎したコーヒー豆だと、年老いた珈琲豆焙煎屋は勝手に理解しています。
年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が細々と二人だけで営んでエカワ珈琲店は、万人向けでは無くて、自分たちとコーヒーの好みを同じくするお客様向けに自家焙煎したカスタムメイドの自己主張の強い自家焙煎コーヒー豆を小売販売しています。
ですから、自分たちが自家焙煎したコーヒー豆を、レギュラーコーヒー豆と呼ばずに自家焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)と表現しています。
【参考】2023年現在の焙煎コーヒー豆消費市場には、レギュラーコーヒーの消費市場とクラフトコーヒーの消費市場があります。
クイックナビゲーション
ロートルなコーヒー豆焙煎機と焙煎
年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦は、自分たちと同じタイプのコーヒー消費嗜好を持つお客さんの満足する姿を想像しながら、30年以上前から一緒に働いているロートルな小型ドラム式業務用コーヒー豆焙煎機にて、カラメル化反応、メイラード反応、熱分解(分解蒸留)などの化学反応や物理変化を手作業で制御(コントロール)しながら、丁寧にコーヒー豆を自家焙煎しているロートルな珈琲屋です。
ロートルなコーヒー豆自家焙煎店の商売
レギュラーコーヒーの賞味期限は最高で1年くらいだと思いますが、エカワ珈琲店の自家焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)の賞味期限は、焙煎日から1ヶ月くらいとしています。
コーヒーの香味も、いつも一定ではなくて、「ものすごく美味しい」と感じてもらえる時もあれば、「それほどでも・・・」と感じることもあると思います。
一定の品質、香味を追及しているわけではなくて、その時々で、年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が創り出すことのできる「最高」を追求しているつもりです。
ですから、いつも同じ品質・香味を要求するコーヒー消費者とエカワ珈琲店の相性は良くありません。(価値観が全く異なっているわけですから、当然だと思っています)
トーストパンとクラフトコーヒー
そんなことを考えながら、セスゴーディンさんのブログ記事『Toasted』を読み返してみました。
コーヒー豆自家焙煎店で売っている自家焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)と、朝食で食べるトーストバンですが、よく似ているのかもしれません。
メイラード反応・カラメル化反応という化学反応によって、こんがりとした焼き上がりの美味しそうなトーストパンが出来上がります。
丁寧に、焦がさないように注意を払って、自分たちの好みの焼き加減にカスタムメイドされているのが、家庭で作るトーストパンだと思います。
そして、丁寧に、焦がさないように注意を払って、こんがりと焼きあがったトーストパンであっても、その段階で食べて仕舞わなければ意味がありません。
時間が経過して、冷たくなってしまったトーストパンは、こんがりと焼きあがったトーストパンと同じ価値を持っていません。
クラフトコーヒーは、焙煎日からの経過日数で価値が変化する
自家焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)も、素材を吟味して丁寧に焦がさないように注意を払って、自分たち好みの風味・香りを作り出す自家焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)になるように煎り上げます。
そして、そのように丁寧に注意を払って焙煎した自家焙煎コーヒー豆であっても、焙煎してから1か月も経過すると、焙煎日からそれほど日にちの経過していない自家焙煎コーヒー豆と同じ価値では無くなっています。
焙煎日から1か月経過している自家焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)は、1か月という化学反応プロセス(熟成と劣化のプロセス)を経験して来ているわけですから、当然の事ですが。
【参考】自家焙煎コーヒー豆(クラフトコーヒー)購入の新しいルールについては、下のリンク先ページの記事をご覧ください。