アメリカの家庭用コーヒー豆市場ですが、全販売量の30%がフレーバーコーヒー豆とのことです。(2010年の統計で)
で、当然の事、大中小零細のロースターさん(焙煎屋さん)が、フレーバーコーヒー豆を製造しています。
2000年代のアメリカでは、毎年3~5%ずつ、フレーバーコーヒー豆の売上が増加していて、2009年は、7%も売上がUPしているという調査報告も存在しています。
2010年頃からの傾向ですが、特定の農場のコーヒー豆に、合成した香料ではなくて、有機系・自然系の香料を使用したフレーバーコーヒー豆が売れているとのことです。
ちょっと値段が高くなるわけですが、アメリカでは、フレーバーコーヒー豆についても、スペシャリティーコーヒー豆の時代に突入しているのかもしれません。
アメリカのフレーバーコーヒー豆といえば、ダークローストの超深煎りコーヒー豆を想像するのですが、それは20世紀の頃の話で、21世紀に入ってからは、そのような異常に深く焙煎したコーヒー豆ではなくて、中煎りの深目~深煎りの浅目くらいのコーヒー豆に人気が集まりつつあるみたいです。
日本の家庭用コーヒー豆市場ですが、フレーバーコーヒー豆に関しては、ほとんど流通していません。
フレーバーコーヒー豆を製造しているロースター(焙煎屋)も、ごく一部に限られています。
だけど、アメリカでのフレーバーコーヒー豆の需要増加を観察していると、将来、日本でも、ある程度のフレーバーコーヒー豆需要が発生する可能性もあります。
日本のコーヒー豆焙煎業界も、もっともっと、フレーバーコーヒー豆に注目する必要があるのかもしれません。
ちなみに、年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が細々と営んでいるエカワ珈琲店ですが、フレーバーコーヒー豆の製造販売はしていませんが、フレーバーコーヒー豆の製造方法マニュアルは作成しています。
そして、そのマニュアルをnote のシステムを利用して有料(150円)で販売しています。