水出しアイスコーヒーに圧力を加えて窒素を無理やり溶け込ませて冷却保存して置き、カップに注ぐと圧力が解除されて溶けていた窒素が溶出して来て、カップに注いだ水出しアイスコーヒーの上部(空気と触れている部分)が細かい泡で覆われるという仕組みの、ビールのような水出しアイスコーヒーを製造保存する装置が話題になっています。
しかし、JoeTop社の装置で4000ドル~5000ドル(アメリカでの価格)くらいするそうですから、零細生業のエカワ珈琲店には手も足も出ない価格です。
ということで、エカワ珈琲店でも手が出せる金額で窒素入りアイスコーヒー(Nitro Coffee)を造れないだろうかと、その方法をインターネットで探してみました。
淹れたてのアイスコーヒーに窒素を溶け込ませてNitro Cold Coffee を造る装置ですが、家庭向けに(アメリカで)販売されているのが、「NitroBrew Home Kit」です。
空気から取り出した窒素を用いてNitro Cold Coffeeを造るので、窒素ガスボンベを必要としないそうで、価格は300ドル~350ドル。
小規模な業務店向けなら、価格は900ドル~950ドル。
現在、特許出願中の商品だと説明されています。
Nitrobrew promises silky smooth drinks at home
業務店で使うなら
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NitroBrew - Make Any Beer a Masterpiece
家庭向け専用のNitro Cold Coffee製造装置で低価格なのは、Jacked-Up™ Nitro Cold Brew Keg Systemなのかもしれません。価格は200ドル~250ドルとなっています。
1万円以下の道具でも、Nitro Coffee は造れるようです。
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必要なのは、30数ドルで販売されているwhipped cream dispenser と窒素ガスカートリッジ(1本1500円くらい)です。
詳しくは、下記サイトのHow to make Nitro coffeeのページをご覧ください。
この記事で紹介させて頂いたような装置や道具が日本でも手に入るようになれば、エカワ珈琲店もNitro Cold Coffeeを自前で作ってみたいと考えていますが、今(2016年6月)の段階では手に入り難いようですから、将来の楽しみに取っておくことにします。
参考までに・・・
窒素を無理やり溶け込ませたアイスコーヒーから溶出する窒素の泡ですが、窒素だけで作られた泡なら瞬間的に消滅します。
しかし、窒素の泡の表面でアイスコーヒーに含まれている不溶性の成分、例えば、褐色色素や油脂成分が泡の表面にくっついて膜を作っているなら、長時間に渡って泡の姿を保持することができます。
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