2010年の春、スターバックスコーヒーがAGFと組んで日本の家庭用コーヒー市場に進出してきました。
その年だったと思います。世界最大のコーヒー企業の日本法人ネスレ日本が、「次世代コーヒー」と銘打って、新製法のインスタントコーヒー(ソリュブルコーヒー)を日本の家庭用コーヒー市場に投入してきました。
スターバックスコーヒーは、日本で最も知られているコーヒーブランドで、ネスレ日本は日本のインスタントコーヒー市場のトップランナーです。
スターバックスコーヒーが、ネスレの次世代コーヒーが(2010年6月19日)
2つの外資系コーヒー企業が、日本の家庭用コーヒー市場に大攻勢を仕掛けてくるかもしれないということで、エカワ珈琲店の出来事(このブログの前身)に、『スターバックスコーヒーが、ネスレの次世代コーヒーが』と題する記事を2010年6月19日に投稿しています。その記事を再掲載します。
(シアトルのスターバックス1号店、wikipediaより引用)
2つの外資系コーヒーブランド
アメリカのスターバックスがAGFと組んで、日本の家庭用コーヒー市場に進出してきます。スターバックスはアメリカの企業ですが、日本で一番名前の知られているコーヒーブランドです。
ヨーロッパ系企業のネスレ日本が「次世代コーヒー」と銘打って、新製法のインスタントコーヒー(ソリュブルコーヒー)を新発売します。
「新ネスカフェ香味焙煎」という商品名で、家庭用コーヒー市場に新しい風を吹き込むことを狙っているみたいです。
外資系はマーケティングに長けている
考えてみれば、日本のコーヒー市場の構造ですが、業務用コーヒー市場では日本の焙煎企業の天下が続いていて、家庭用コーヒー市場・個人向けコーヒー市場については、勝ち組のほとんどが外資系企業となっています。
日本系企業と外資系企業とでは、マーケティング力に相当な力の差があるのかもしれません。
日本系企業のマーケティング力では、家庭用コーヒー市場・個人向けコーヒー市場で外資系企業に太刀打ちできないのかもしれません。
下剋上の時代がやってくるかもしれない
オフィスコーヒーサービスを含めて、業務用コーヒーの市場では、強力な人的営業と販売量を背景とするサービス営業を駆使した大手・中堅コーヒー企業の寡占化が進行しています。もしかしたら、家庭用コーヒー市場・個人向けコーヒー市場では活性化が始まっていて、業務用コーヒー市場はまだ活性化が始まっていないのかもしれません。
もう少し家庭用コーヒー市場・個人向けコーヒー市場が活性化して、業務用コーヒー市場の活性化も始まれば、日本のコーヒー業界地図が塗り変ってしまう可能性もあると考えています。
ということで、日本のコーヒー業界ですが、もうすぐ下克上の時代に突入するかもしれないと予測している今日この頃です。
【2016年 2月20日/追記】日本の珈琲豆業務卸市場はあまり変化していない
2010年6月から5年半が経過して、ネスレ日本は、オフィスコーヒー需要や飲食店需要の市場にも大攻勢を仕掛けて来ています。
スターバックスコーヒーは、オフィスコーヒー需要には対応していますが、喫茶店需要は直営店オンリーを貫いています。
一年前(2015年)の二月、ブルーボトルコーヒーが日本に進出して来ていて、日本のコーヒー業界も、それほどスピードが速く無いのですが、様変わりしつつあるようにも感じられます。しかし、下剋上の時代はやって来ていません。
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