「トロピカルマウンテン/Tropical Mountain®」は、(株)兼松が商標登録しているブランド名で、パプアニューギニアのコーヒー産業の政府機関と(株)兼松が共同開発したコーヒー豆です。
最初は「○○マウンテン」というアイテム欲しさに、響きが良さそうという観点で「トロピカルマウンテン」と名づけたそうですが、名前先行で、どこの産地のアイテムにこの名前を冠するかが決まっていなかったということです。
その後、Tropical=「南国」、「フルーツ」というイメージから、南国でフルーティーなコーヒー豆の産地であるパプアニューギニアに決定したと伝えられています。
もちろんネーミングだけの商品では無くて、品質にもこだわっているとのことで、カップを安定させるため、外部団体に品質検査を委託し、その基準をクリアしたものだけが入札資格を受け、最後に㈱兼松の担当者がカップテストをして、買付ロットを決定しているとのことで、ダブル検査を経ることにより、品質を安定させているようです。
また、最高のカップを作り出すべく、㈱兼松とCICで厳格な「規格基準」を取り決めているそうです。
例えば、(1)PSCグレード、(2)標高1500m以上・・・etc
そして、トロピカルマウンテンというブランド名を広く普及させるべく、南国の秘境から届いた「おいしいコーヒー豆」というイメージを基にしたロゴマーク(上の画像)も作成しているとのことです。
買い付け担当者のコメント
皆様をだいぶお待たせしてしまい、誠に申し訳ありません。
この国とのやりとりは本当にうまくいきません。契約書をただの紙としか思ってません。
ただ、この国のコーヒーはおいしいです。これがこの国のずるいところです。
おいしいコーヒーを安定的に供給出来るよう、引き続きがんばります。(野口智也)
トロピカルマウンテンのコーヒーデータ
(1)地域 パプアニューギニア
(2)品種 ティピカ、他
(3)標高 1,500m~
(4)収穫期 5月~7月
(5)スクリーン 15up
(6)パッキング 60kg麻袋
(7)加工方法 ウォッシュド
(8)乾燥方法 天日・機械乾燥併用
(9)クロップ年度 2016/17
(10)備考 PSC(Premium Smallholder Coffee)グレード、小農家からの買付
Qグレーダーのカップ評価 【2017.07.21】
(1)肉厚、骨太、トロピカルな香りにさらなる強さや奥行きが備わった印象。酸味はややおとなしいか。
(2)洋ナシのような果実感あり。厚みのあるBodyが特徴的。
(3)キレのある酸味にフルーツの甘みがのり、ボディも申し分ない。
エカワ珈琲店で焙煎すると・・・
ブルーマウンテン(ジャマイカコーヒー)と同じティピカ種のコーヒー生豆で、ジャマイカコーヒーよりも相当に強い酸味を持っていますが、ある程度時間を費やしてゆっくりと焙煎すると強い酸味が柔らかくなって、ほろ苦さと上品な酸味、それに心地良い風味を持つコーヒーを淹れることが出来るように煎り上がります。
エカワ珈琲店の基準で『中深煎り』の煎り具合で焙煎しています。