日々の暮らしに必要な食料品ですが、昔は近くの地域市場で、現在は近くのスーパーマーケットで購入する場合が多いのだと思います。
スーパーマーケットの店舗は、販売スペース+倉庫スペース+食品加工スペース=店舗ですから、賃貸物件なら相当な高家賃が必要で、自己物件であっても高額の店舗維持コストが必要になるのだと思います。
それに、競争が厳しいわけですから利益率は低くなっていて、取り扱っている商品も食品が主体ですから日持ちがしません。
おそらく、スーパーマーケットの起業も生存も、相当に至難の技なのだと思います。
そのような状況にも関わらず、現在のアメリカでは、独立系のスーパーマーケットが相当に頑張っているようです。
経済格差が拡大しているアメリカで、お客さんに所得の高い人たちを取り込んで、規模の大きいスーパーマーケットチェーンと対等かそれ以上で渡り合っているようです。
そのアメリカの独立系スーパーマーケットで、セスゴーディンさんが注目しているのは、ニューメキシコ州タオスの「Cid's Food Market」です。
2015年12月31日の「Cid's Food Market」のブログでは、来店したセスゴーディンさんが、自分たちの働き方と店を称賛してくれたと書いてあります。
セスゴーディンさんのブログには、「Cid's Food Market」は付加価値の高い商品を取り扱って成功していると書いてあります。
【Cid's Food Market のホームページから引用した店内写真。】
高級住宅街の真ん中で商売をしているわけでも、競争相手の存在しない場所で商売を営んでいるわけでも無いのに、付加価値の高い商品で勝負しているのが「Cid's Food Market」なのだそうです。
そして、その付加価値の高い商品が順調に売れているようです。
その秘訣は、公正な価格と店舗スタッフの気遣いで、経営者とその息子さんは、毎日、毎日、店頭でお客さんの相手をするという「平凡さ」にあるのだとセスゴーディンさんはブログで語っているのだと思います。
毎日、毎日、お客さんに気遣いを提供するという「平凡さの蓄積」が、「Cid's Food Market」の商売を発展させるエネルギーとなっているのかもしれません。
「気遣いのマーケティング」は、小規模・零細の商売人が、規模の大きい企業と戦うにおいて、相当な威力を発揮してくれる武器なのかもしれません。
エカワ珈琲店は、一度、「Cid's Food Market」のサイトをじっくりと読んでみるつもりです。