日本のコーヒー市場ですが、ファーストウェーブコーヒー市場、セカンドウェーブコーヒー市場、サードウェーブコーヒー市場というものが存在しているのだとすると、その中で最も規模の大きい市場は、ファーストウェーブコーヒー市場だと思います。
ちなみに、日本にファーストウェーブコーヒー市場が存在するのだとすると、アメリカのファーストウェーブコーヒー市場とほぼ同じで、百貨店やスーパーマーケットやホテル・飲食施設などにレギュラーコーヒーという工場で大量に焙煎したコーヒー豆を納入している珈琲企業が得意とする市場だと考えます。
その日本のファーストウェーブコーヒー市場が、最近、相当に流動化して来ているのかもしれません。
マーケティング戦略、ブランディング戦略を駆使して、ファーストウェーブコーヒー市場で大攻勢を仕掛けているネスレ日本(関連1)の営業利益ですが、今年の前半は、前年同期比で1割の増加だったと報道されています。
セルフサービスのコンビニコーヒー(関連2)は絶好調で、店頭でセルフサービスの淹れたてコーヒーを販売する食品スーパーも登場していて、人気を博していると報道されています。
コンビニコーヒー自体はセカンドウェーブコーヒー市場(日本に存在するとすれば)の範疇に入るのだと思いますが、原料の焙煎コーヒー豆を供給しているのはファーストウェーブコーヒー市場の珈琲豆焙煎企業です。
百貨店やショッピングセンターに出店しているレギュラーコーヒー豆販売店も、好調を維持しているようです。
アスクルや楽天市場、アマゾン、ヤフーショッピングなどを通じたレギュラーコーヒー豆の通信販売も、好調を維持していると伝えられています。
新聞広告や雑誌広告を通じてのレギュラーコーヒー豆の通信販売も、好調のようです。
ビジネス施設に設置されている淹れたてコーヒーの自動販売機の前には、休憩時間ともなると行列が出来ていたりします。
ファーストウェーブコーヒー市場のコーヒー需要ですが、流動化していて、相当なスピードで様変わりしているように感じられます。
もしかしたら、日本のファーストウェーブコーヒー市場ですが、寡占化の時代が終了して、分散化の時代に突入しているのかもしれません。
ということで、日本のファーストウェーブコーヒー市場ですが、年老いた珈琲豆焙煎屋のような傍観者から見ると相当に面白い市場に見えます。
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(関連1)
石井淳蔵さん著作「ビジネスインサイト」に、ネスレ日本のキットカットに関するマーケティングが紹介されています。
(関連2)
コーヒーを飲むのが目的なら、消費者は、喫茶店よりもコンビニエンスストアーの挽きたて淹れたてコーヒーを選択すると思います。