喫茶店・カフェ・レストランに来店してくれるお客さんは、その店の大切なインテリアだと年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。
個人経営の喫茶店・カフェ・レストランの場合、その店内環境の大部分は、来店してくれるお客さんによって創られているのだと思います。
例えば、行列のできる店の場合、その行列がその店のインテリアになっています。
お客さんというインテリアが素晴らしい人たちで店のスタッフを楽しい気分にさせてくれるならば、その飲食店は繁盛することができて、儲けることができて、接客する側も気分良く働くことができます。
お客さんは、喫茶店・カフェ・レストランの最も大切なインテリアですから、どのようなタイプのお客さんが数多く来店してくれるのかによって、その喫茶店・カフェ・レストランの運命が決まってしまいます。
来店してくれるお客さんのタイプによって、繁盛する店になったり、閑古鳥が鳴く店になったり、儲けられる店になったり、採算の取れない店になったりするわけです。
ということで、喫茶店・カフェ・レストラン側としては、店を繁盛させてくれるタイプの、あるいは、儲けさせてくれるタイプの、そして、気分良く商売を営ませてくれるタイプのお客さんにだけ来店してもらわなければなりません。
そのためには、不特定多数のお客さんを相手にするのでは無くて、店側がお客さんを選択する商売を営む必要があると思っています。
喫茶店・カフェ・レストランはサービス業商売ですから、店のスタッフが気分良く接客サービスが出来るお客さんだけに来店してもらう必要があると思っています。
「自分は客だからサービスされて当然」というタイプの、店のスタッフに嫌悪感を覚えさせるお客さんは拒否しなければ商売が成り立つはずがありません。
そのタイプの人は、マスカレードホテルのお客さんになるべきで、小さな個人経営の喫茶店・カフェ・レストランに来店するのは間違っていると思います。
零細生業サービス商売に関しては、働いているスタッフが嫌な気持ちになる来店者を、自店のお客さんだと考えるのは間違っていると思います。
商圏人口1000人くらいの商売でお客さんを選択するのは難しいかもしれませんが、商圏人口数千人、商圏人口1万人の商売なら、お客さんを選択する手法が色々とあるはずです。
一般的な方法として、商品やサービスの価格でお客さんを選別するという手法が知られています。
あるいは、予約のお客さんオンリーの店、一見さんお断りの店、会員制の店という手法なども知られています。
何はともあれ、零細生業商売で喫茶店・カフェ・レストランを営むなら、商圏人口数千人、商圏人口1万人の商売、ようするにお客さんを選択できる商売をするべきだと、30年以上珈琲商売を続けて来て71歳になっている年老いた珈琲豆焙煎屋は考えています。
これまでの商売経験から、零細生業個人店の商売を営むなら、喫茶店・カフェ・レストランなどの飲食商売であろうと、物販商売であろうと、その他のサービス業商売であろうと、免許商売で無い限りは、お客さんを選別できなければ生き残れない時代になっていると考えています。
喫茶店チェーンや流通チェーン店などの不特定多数のお客さんを相手とするビジネスなら、お客さんは神様なのかもしれません。
しかし、特定少数のお客さんを相手に同好会的な商売をしている零細生業事業者の場合、お客さんを神様だとする商売を本気で営めば、最終的に商売が成り立たなくなってしまうと思っています。
零細生業商売をしている喫茶店・カフェ・レストランの場合、店のスタッフを嫌な気分にさせる来店者は、お客さんでは無いと考える必要があると思います。
基本的に、来店するお客さんは、店のスタッフが楽しい気分で接客していて、はじめて気持ちの良いサービスを受けられるわけですから。
【参考】30年以上珈琲商売を続けて来て71歳になっている年老いた珈琲豆焙煎屋の歴史については、下のリンク先ページの記事で確認して頂けると思います。