コーヒー業界ですが、外資系コーヒー企業と新興の一部の元気の良いコーヒー会社を除くと、相当に生産性の低い業界だと思います。
食品業界の中では、原料費比率の低い方に入る製品を商っているのに、利益はというと、赤字と黒字の間を彷徨っていたりするわけですから生産性が高いはずはありません。
償却が終了していて、新規投資の必要が無いので
そのコーヒー業界で、比較的、生産性の高い商売を営んでいるのが、パパ・ママ経営の自家焙煎コーヒー豆小売店です。例えば、典型的な零細生業パパママ経営の私たちエカワ珈琲店です。
もう何年間も新規投資を行ったことがないので、初期投資の資金など、とっくの昔に回収してしまっています。自宅兼店舗の軒先商売ですから、家賃の必要もありません。そして、自宅兼店舗を、仕事にも自分たちの生活にも活用しています。
もちろん、経費と生活費の区別もあやふやで、仕事をしているのか、生活を営んでいるのか、外部からみれば判別するのが難しい、けじめの無い日々を過ごしています。
遊んでいるのか、働いているのか見分け難い気楽な働き方をしているのですが、それでも、夫婦2人、人並みに暮らしています。
インフォーマル・セクターに属する自営業者 だから
エカワ珈琲店は、俗に言う「インフォーマル・セクター」に属する自営業者なのだと思います。が、損益分岐点売上高が相当に低くても食べて行ける商売構造になっているので、相当に生産性の高い商売をしています。
パパ・ママ経営で人を雇用する体制が出来ていないので、人件費の伸縮性は抜群です。売上がよければ人件費が上昇して、悪ければ下降します。売上と収益に合わせて、自分たちの生活レベルを調整しています。
仕事に柔軟性があるので
パパママ経営の自営業者で仕事に熟練していて、それに加えて仕事に柔軟性があります。ですから、時間が許せば、複業を営むこともアルバイト(ダブルワーカー)で働くこともできます。そして、その収入もエカワ珈琲店の収益(or所得)になります。
現在(2018年)、インターネット(ブログ)を活用した複業を営んでいますが、収入(or収益)はそれほど多くはありませんが将来性がある副業だと考えています。
そのような商売構造になっているので、30年間に渡って零細生業パパママ店のまま生き残ってこれたのだと思います。
何といっても、従業者一人当たりの売上ですが、大手コーヒー企業の10分の1以下で人並に暮らしているわけですから。