年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

コーヒー情報記事を専門にエントリーしているブログです。年老いた珈琲豆焙煎屋の稼ぎ頭のブログです。

喫茶店数の推移

f:id:ekawa:20190912140518j:plain

和歌山市のクローバーカフェ

商業統計の概念で「喫茶店とは何か」というと、「主としてコーヒー、紅茶、清涼飲料、それに簡単な食事を店舗内にて飲食させる事業所」ということになります。

2010年の喫茶店業界、需要の拡散が続いていて、フルサービス型の個人喫茶店は苦戦していて、喫茶店の店舗数が最も多かった昭和57年(1982年)頃と比べると、その店舗数は半分以下となっています。

ということで、2004年までの喫茶店の店舗数の推移を、調べられる範囲内で書き出してみました。 

 

1962年~2004年までの喫茶店数の推移

1962年(昭和37年)・・・・・ 16526店
1964年(昭和39年)・・・・・ 19850店
1966年(昭和41年)・・・・・ 27233店
1968年(昭和43年)・・・・・ 36083店
1970年(昭和45年)・・・・・ 50033店
1972年(昭和47年)・・・・・ 68146店
1974年(昭和49年)・・・・・ 85836店
1976年(昭和51年)・・・・・106937店
1979年(昭和54年)・・・・・143040店
1982年(昭和57年)・・・・・161996店
1986年(昭和61年)・・・・・150608店
1989年(平成1年) ・・・・・132116店
1999年(平成11年)・・・・・ 94251店
2004年(平成16年)・・・・・ 83676店

以上は、2010年5月29日の記事の再掲載です。

   

それから5年、2015年の日本ですが、全国的にコーヒーブームが訪れていて、新しく喫茶店を開業する人も増えているようです。

でも、古くからの喫茶店のほとんどは跡継ぎ不在ということで、経営者が働けなくなった段階で、あるいは、時代に付いていけなくなった段階で店を畳んでいます。

 

新しく開業する喫茶店が増加傾向にあって、全国的にコーヒーブームが訪れつつあるといっても、1960年代、1970年代の喫茶店ブームを知っている者から見れば、これがブームなのという程度のものです。

しかし、折角、喫茶店の衰退が終了しつつあるわけですから、昭和の喫茶店ブーム時代の失敗を徹底的に検証して、再び同じ失敗をすることだけは避けてほしいものだと、コーヒー業界の末端で商売を営んでいるエカワ珈琲店は考えています。

 

追記/2019年9月12日

2019年の現在、チェーン系喫茶店は活況を呈していますが、個人経営でフルサービスの喫茶店・カフェは元気がありません。いまだに、閉店が続いています。

個人経営の喫茶店・カフェですが、相当に立地条件に恵まれているか、コーヒー豆を自家焙煎しているか、ケーキ屋さん・パン屋さんとの兼業か、同好の人たちが集まる半分趣味的な店でなければ成り立たないのかもしれないと考えたりしています。

 

関連ストーリー

www.ekawacoffee.work

www.ekawacoffee.work

www.ekawacoffee.work