年老いた珈琲豆焙煎屋夫婦が営んでいる自家焙煎コーヒー豆小売専門店は、ドリップコーヒー向けの自家焙煎コーヒー豆を売っています。そして、自分たちが毎日飲むコーヒーは、ペーパーフィルターを使うハンドドリップで淹れています。
ということで、年老いた珈琲豆焙煎屋の独断と偏見に基づいてですが、ドリップ式コーヒーの淹れ方で使用する自家焙煎コーヒー粉の使用量について説明します。
ちなみに、年老いた珈琲豆焙煎屋は、コーヒー1杯あたりに使用する自家焙煎コーヒー粉の量は、一度に淹れる杯数や飲み方によって変わって来ると思いますが、メジャースプーン1杯(約10g)~2杯弱(約18g)くらいが適量だと考えています。
【参考】ハンドドリップについては、下のリンク先ページの記事が参考になるかもしれません。
【目次】
(1)焙煎コーヒー粉の分量(使用量)は・・・
同じ自家焙煎コーヒー豆を粉砕した自家焙煎コーヒー粉であっても、使用する分量が異なれば、コーヒーの味覚も違ってくるはずです。
また、自家焙煎コーヒー豆の煎り具合や粉砕の程度(挽き具合)、飲み方や飲む人の好みの違いによっても、コーヒーを淹れるのに使用する自家焙煎コーヒー粉の分量を変える必要があると考えています。
(2)挽き具合が違えば、焙煎コーヒー粉の分量が変わります
自家焙煎コーヒー豆の挽き方には、大きく分けて「粗びき」・「中挽き」・「細挽き」の3種類があるのだと思います。
コーヒー豆を細かく粉砕すると、お湯と接触する表面積が大きくなって、コーヒー成分の抽出が容易になるので、自家焙煎コーヒー粉の量が多ければ抽出過剰のコーヒーが出来上がる確率が高くなるのだと思います。
反対に、粗挽きにした自家焙煎コーヒー粉の場合、使用する自家焙煎コーヒー粉の量が少なすぎると、抽出不足で、香りやコクの不十分な水ぽいコーヒーになる可能性が高くなると考えています。
(3)飲み方によって、自家焙煎コーヒー粉の分量が変わります
例えば、ミルクコーヒーですが、濃厚なミルクコーヒーが好みなら、自家焙煎コーヒー粉の使用量を多く使って(通常の1.5倍くらい)、使用するお湯は少なめにしてゆっくりとしたスピードで淹れた濃いコーヒーを使うのが一般的だと思います。
ちなみに、ミルクコーヒーを作る時のコーヒーと牛乳の割合は、半々くらいが適当だとされています。
軽めのコーヒーが好みなら、自家焙煎コーヒー粉(粗挽き)の使用量を少なくすれば、アメリカンコーヒータイプのコーヒーが出来上がるはずです。
(4)煎り具合によって、自家焙煎コーヒー粉の重量が異なります
コーヒー生豆を焙煎すると、コーヒー生豆に含まれている水分が蒸発するので重量が軽くなります。また、蒸発するときの圧力によってコーヒー豆が膨らんで体積が増加します。
ですから、同じメジャースプーン1杯であっても、深煎りの焙煎コーヒー豆よりも浅煎りの焙煎コーヒー豆の方が重くなります。
(5)紙フィルターでコーヒーを淹れる時の、自家焙煎コーヒー粉使用量の目安
エカワ珈琲店(店主は年老いた珈琲豆焙煎屋です)の自家焙煎コーヒー豆を使って、ペーパーフィルターでコーヒーを淹れる時の、コーヒー粉使用量とサーバーに落ちて来るコーヒー抽出液の量は、大体以下の通りだと考えています。
挽き具合は、粗びきにしています。
★1杯(120~150㏄)の場合
焙煎コーヒー粉の使用量は約15~約20g(メジャースプーン1杯半~2杯)。抽出時間は2分~3分。
★2杯(240~300㏄)
焙煎コーヒー粉の使用量は約25~約30g(メジャースプーン2杯~2杯半)。抽出時間は約3分。
★3杯(350~450㏄)
焙煎コーヒー粉の使用量は約30~約35g(メジャースプーン3杯~3杯半)。抽出時間は3分~4分。
★4杯(500~550㏄)
焙煎コーヒー粉の使用量は約40g(メジャースプーン4杯)。抽出時間は4分~5分。