2015年1月21日の日本経済新聞WEB版(無料)は、コーヒー業界大手企業が、高価格帯のカフェチェーンや高級コーヒー豆の販売に力を入れていると報じています。
1杯1000円前後のコーヒーを売る喫茶店チェーンの展開を予定しているコーヒー企業、ホテルのラウンジなどに高級コーヒー豆の拡販を狙うコーヒー企業と、専業ならではの高付加価値商品でシニア層の開拓に力を注いでいると報じています。
エカワ珈琲店は、数多くのシニア層のお客様によって支えられています。
エカワ珈琲店のこれまでの経験から、消費者のコーヒーの好みについては、同じ年齢層ならコーヒーの好みも同じだとは、どうしても考えることができません。
ですから、特定の年齢層をターゲットとしているわけではないのですが、店主夫婦の年齢が年齢ですから、店主夫婦と同世代か、10歳年上くらいまでの世代、10歳年下くらいまでの世代のお客様が多くなっています。
大手コーヒー企業は、大量生産・大量消費市場をターゲットとするマスマーケティングを得意としているのだと思います。
エカワ珈琲店は、零細生業の小規模な個人店ですから、少量生産・少量消費市場をターゲットとするマーケティングを駆使して、何とか生き残っています。
2015年1月21日の日本経済新聞WEB版(無料)の「コーヒー大手、高級品に力注ぐ コンビニと一線」の記事に接して、大手コーヒー企業のターゲットとする市場とエカワ珈琲店のターゲットとする市場は、おそらく、相当に趣の異なった市場だと再認識することができました。
コーヒーの高級品市場の代表が、百貨店のコーヒー豆売り場だと思います。
エカワ珈琲店が自家焙煎コーヒー豆の小売販売を開始した20数年前、百貨店のコーヒー豆売り場のような商売スタイルが、一つの目標でした。
20数年後の現在ですが、百貨店のコーヒー豆売り場のような商売スタイルでは、零細生業のパパママコーヒー豆店は生き残れないと思っています。
零細生業のコーヒー豆自家焙煎店が、規模の大きなコーヒー企業の領域で商売をすることなど不可能です。
規模の大きなコーヒー企業は、小規模なコーヒー豆自家焙煎店の物真似はできるかもしれませんが、その物真似は、ただ赤字を垂れ流すだけで何も得るものが無いはずです。
コーヒーのマスマーケット(大量生産・大量消費の市場)については、飽和状態に到達しているのかもしれません。
だから、大手コーヒー企業は、付加価値の高いコーヒー商品に力を注ごうとしているのかもしれません。
でも、小規模零細のコーヒー豆自家焙煎店であるエカワ珈琲店は、付加価値の高い低いにこだわらない商売に徹して行こうと考えています。
生産性を重視するコーヒーのマスマーケットではなくて、お客様との信頼関係を重視する少量生産・少量消費の市場で商売をしているわけですから、当然のことなのかもしれません。