日本のコーヒー業界と違ってアメリカのコーヒー業界ですが、新陳代謝が活発で、事業規模を背景とする商売に依存したりしていると、衰退あるのみという状況となっています。
アメリカではコーヒー業界だけではなくて、その他の多くの業界でも新陳代謝が活発で、スモールビジネス、マイクロビジネスがアメリカ経済の成長を牽引するという様相を呈しています。
何故、アメリカのスモールビジネス、マイクロビジネスに活気があるのかと考えると、アメリカの創造的な地方政府の存在に行き着きます。
アメリカには活気のある地方が数多く存在していて、スモールビジネス、マイクロビジネスが頑張れる社会環境が整っているのだと思います。
そして、その活気のある地方で、中小企業や自営業者が創造的な商売を営んでいるのだと思います。
グーグルのローカルをターゲットするクリック広告などを観察していると、そのような雰囲気を感じることができます。
おそらくアメリカでは、中小零細企業や自営業者の社会的な商売環境ですが、日本よりも相当に整備されているのだと思います。
リーマンショック後の世界的不況にいち早くサヨナラして、アメリカ経済が活気を取り戻したのは、中小零細企業や自営業者、それに地方(ローカル)が頑張れる環境が整っていたからなのだと思います。
経済がグローバル化している時代ですから、先進国と呼ばれている国々が経済成長を続けるには、中小零細企業や自営業者の活性化・頑張りは不可欠の要因なのだと思います。
また、大都市ではなくて、地方の町の活性化・頑張りも不可欠の要因なのだと思います。
グローバル経済の下では、国と国が競争しているわけではなくて、企業と企業、個人と個人、地域と地域が熾烈な競争を繰り広げているのだと思います。
その熾烈な競争を繰り広げている企業、特に中小零細企業や個人、それに大都市ではなくて地方の町が、グローバルな競争で不利とならない環境を整備するのが中央政府や地方政府の役割なのかもしれません。
飽和状態にある大企業や大都市だけが頑張ったとしても、残された容量はそれほど大きくはありません。
でも、中小零細企業や自営業者、それに地方の町については、まだまだ飽和状態とは程遠い状態にあるわけですから。