今年(2011年)のアメリカやヨーロッパですが、毎日、毎日、経済に関する暗いニュースが報じられているようです。
その原因は、巨大な財政赤字にあるということで、財政赤字の削減が求められています。
日本では財政赤字を削減する方法として、増税が強調されています。
海の向こうのアメリカは、経費削減で対応しようとしています。
何はともあれ、何も対策を講じなければ、借金は螺旋状に増加して行く可能性もあると言われています。
巷では信用収縮が続いていて、その状態が、今後も何年間か続きそうな雰囲気になっています。
賃金の増加は凍結状態になっているというよりも、減少傾向にあります。
というように、海の向こうアメリカも、日本と同様、経済情勢は芳しくないと報じられています。
しかし、やはりアメリカはアメリカなのかもしれません。
思いもかけない出来事が契機となって、幸運にもビジネスに成功したという物語も、多数存在しています。
景気の悪い話ばかりの経済情勢に関わらず、ビジネスを成長させている中小企業が多数存在しているようです。
そのような元気な成功物語ですが、アメリカのコーヒー業界にも多数存在しています。
オレゴン州ポートランドのシスターズ地区のSisters Coffee Company(シスターズ・コーヒー・カンパニー)は、最近(2011年8月)、新しい支店をオープンしています。
シスターズ・コーヒー・カンパニーは、Joy Durham(ジョイ・ダーラム)さんが1989年に設立したコーヒー豆の焙煎屋さんです。
ですから、コーヒー豆の焙煎とコーヒー屋稼業については、22年の経験を彼は持っています。
シスターズ・コーヒー・カンパニーは、創業当初から順調に成長を続けているわけではありません。
数年前までは、鳴かず飛ばずの田舎町のコーヒー屋さんだったわけです。
成功の契機となったのは、6年前(2005年)の思い切った冒険だったそうです。
6年前(2005年)、Joy Durham(ジョイ・ダーラム)さんは、シスターズ地区に小さなコーヒーショップを開設しました。
その3年後(2008年)に、彼は支店をオープンさせました。
そして、今年(2011年)、3つ目のコーヒーショップをオープンさせています。
6年前(2005年)、シスターズ地区に小さなコーヒーショップを開設してからは、毎年20%を超える成長を続けているとのことです。
1989年、Joy Durham(ジョイ・ダーラム)さんは、毎月90kgのコーヒー豆を焙煎していました。
2011年、シスターズ・コーヒー・カンパニーは、毎月数トンのコーヒー豆を焙煎しているとのことです。
景気の悪いニュースで溢れているアメリカですが、そのような経済情勢に負ける事無く、中小企業は頑張っているみたいです。
シスターズ・コーヒー・カンパニーが、それを証明しています。
我がエカワ珈琲店も、シスターズ・コーヒー・カンパニーとほぼ同じ頃、日本の田舎町の和歌山市でコーヒー豆の自家焙煎を開始しました。
それから20年以上の年月が経過しているのですが、鳴かず飛ばずの状態が続いています。
でも、シスターズ・コーヒー・カンパニーの物語を知って、元気をもらうことができました。
我がエカワ珈琲店も、ちょっとした事が契機となって、繁盛店の仲間入りができる可能性もあるわけですから。